今日は何を着てどこに行く？
朝ごはんは、何を食べる？パンそれともご飯？
今日はどの仕事から手をつける？
今日の子供は少し熱っぽいけど保育園どうする？
朝起きてから寝るまで、私たちは無数の選択に直面しています。
一見ささいな選択に思えるこれらも、積み重なれば大きなエネルギー消費につながります。
この状態を「判断疲れ」といい、ストレスや効率の低下、さらには重要な判断ミスを引き起こす原因となります。
ある研究によると無意識なものも含めると１日で約３万５０００回の判断をしているという結果もあります。
一つ一つは小さな判断に思えるもののあれば、仕事や投資などのように資産形成に大きくかかわるものがあります。これが積み重なると、脳は疲労してしまい、判断を誤ってしまうことがあります。
この記事では、判断回数を減らして生活をシンプルにし、重要な意思決定に集中する方法を具体的にご紹介します。
判断疲れとは？そのメカニズムと影響
判断疲れは、脳が多くの選択を処理することでエネルギーを消耗し、判断の質が低下する現象です。
心理学者ロイ・バウマイスターの研究では、意思決定を繰り返すと、脳の疲労によって最後の方の判断がいい加減になることが明らかになっています。
例えば、夕方になると健康的な食事ではなくジャンクフードを選びやすくなったり、お酒を欲したり、些細な問題を必要以上に深刻に捉えたりするのです。
このように、判断疲れは私たちの日常や仕事のパフォーマンス、さらには心身の健康に影響を及ぼします。
判断回数を減らすメリット
判断を減らすと、次のようなメリットがあります
エネルギーを温存し重要な事項に注力
ささいな事項に関係する判断の回数を減らすことで重要な意思決定に必要な力を確保できることになります。
例えば、「何を着る」「何を食べる」などの日常的な判断を省略することで、仕事や投資など資産形成にとって重要な事項にエネルギーを集中させることができます。
ストレスの軽減
選択するのにはエネルギーが必要です。
「どっちにしようかな」「このタイミングでいいだろうか」「（選んだ後）これでいいんだろうか」などなど判断には結果が伴いので、ストレスもかかります。
この点、小さな選択を省略することで心の負担が減ります
効率の向上
判断回数が少ないということは、シンプルだということ。
シンプルな生活は無駄を省き、生産性を高めることができます。
判断を減らす具体的なテクニック
判断回数を減らすための方法を、簡単に実践できる形でまとめました。
ルーチン化する
ルーチンを作ることで、選択肢を減らせます。例えば、以下のようなことが考えられます。
服装の固定化
服装は毎日決定しなければなりません。
もし、毎日同じスタイルの服を着るようにすれば判断は不要となります。例えば、１週間分の服を並べておいて順番に着用することなどが効果的です。
このような用途にぴったりです▼▼▼
食事の簡素化
食事は生きていくためには、必要で選択しなければなりません。
食事は衣服と同じように毎日同じものを用意することもできますが、栄養が偏ってしまい健康に支障がでてしまいます。
この点、栄養を考慮した宅配のおかずなどで食事を簡素化してしまうのが効果的です。
このような用途にぴったりです▼▼▼
重要な判断はできるだけ午前中にする
１日でさまざまな判断をしているのでどうしても後半になるといい加減になりがちです。
例えば、前日の夜に翌日のスケジュールを決めておくと、無駄な判断を避けられます。
特に、仕事の優先順位や必要なタスクをリストアップしておくとスムーズです。
このような用途にぴったりです▼▼▼
断捨離を実践する
物が多いと、それだけで判断回数が増えます。
服、持ち物、家の中を見直し、本当に必要なものだけを残しましょう。選択肢が減れば、迷う時間も減ります。
余計なものを持たないために、特に財布を小さくすることは、おすすめです。
このような用途にぴったりです▼▼▼
判断を他人に委ねる
すべてを自分で決める必要はありません。
家族や同僚に一部の判断を委ねることで、負担を軽減しましょう。
例えば、夕飯のメニューは家族でローテーションを決める、仕事のタスクはチームで分担するなど。
特に仕事ではいかに他人に振れるか（任せるか）が非常に重要になります。
著名人の例から学ぶ
多忙な著名人の中にも、判断回数を減らす工夫をしている人がたくさんいます。
例えば、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグは、同じスタイルを貫くことで、服選びの判断をゼロにしてエネルギーを使わないようにしまていることは有名です。
また、バラク・オバマも「スーツは黒か青のどちらかしか着ない」と決めて、エネルギーを政治の意思決定に集中していたそうです。
彼らは判断を減らすことで、大事な意思決定に全力を注ぐ環境を作り出しているのです。
あなたはどれくらい？「判断力消費」チェックリスト
自分の生活において、判断回数を減らす余地を見つけるために、以下のチェックリストを活用して自分に質問してみましょう。
✅ 朝のルーチンを固定していますか？
✅ 余計な持ち物や選択肢を減らしていますか？
✅ 前日にスケジュールを立てていますか？
✅ 他人に任せられる判断を抱え込んでいませんか？
✅ 迷わず進めるルールを作っていますか？
✅ 重要な判断は午前中にしていますか？
これらを一つずつ改善することで、日常の判断回数を大幅に減らせます。自分の生活で判断回数を減らす余地を見つけましょう。
これらを一つずつ見直すだけでも、日々のストレスは大幅に軽減されるはずです。
まとめ：まずは一つ試してみましょう！
この記事でご紹介したテクニックの中から、まずは一つだけ実践してみてください。
例えば、明日から朝のルーチンを決める、物を減らして選択肢を絞る、簡単なルールを作るなど、小さなステップから始めてみましょう。
私の場合は、決まった時間におきて、朝活を習慣化することで判断回数をできるだけ減らすように心がけています。
判断回数を減らせば、よりクリアな頭で大事なことに集中できるようになります。生活をシンプルにして、自分のエネルギーを本当に大切なことに使っていきましょう。
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