「ちょっとルーターを見せてもらえますか?」
この一言から始まった出来事が、まさか契約寸前まで進んでしまうとは思いませんでした。
今回は、私の一人暮らしの高齢の父が、ネット回線の営業を受けて強引に契約させられそうになった実体験をご紹介します。
結果的には申込みを取り消すことができましたが、「ここまでやるか!」と感じた出来事でした。
高齢のご家族がいる方には、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
「工事をしているのでルーターを見せてください」
父は公団住宅で一人暮らしをしています。
ある日、団地内でネット回線の工事をしていたという2人組の営業担当者が訪ねてきました。
父は「今忙しいから」と何度か断ったそうですが、
「公団住宅に許可を得ていますから。」
「すぐ終わりますから。」
「ルーターだけ見せてください。」
と何度も言われ、根負けして家に上げてしまいました。
ここでまず思ったのは、
高齢者は「断り続けること」自体が大きな負担になるということです。
若い世代なら「帰ってください」と言える場面でも、相手がしつこいと押し切られてしまうケースは少なくありません。
「少しだけスマホを貸してください」
家に入った営業担当者は、ルーターを確認したあと、
「少しだけスマホを貸してください。」
と言ったそうです。
父は何をするのかよく分からないままスマートフォンを渡してしまいました。
営業担当者は、その場でスマートフォンを操作し、ネット回線の申込み手続きを進めていたそうです。
父自身は「何か設定をしているのかな」という程度の認識だったようですが、実際には申込み手続きが進んでいました。
今振り返ると、本当に危ない状況でした。
ここでも若い世代は、スマホはキャッシュレス決済に使用したりしているので、この危うさは言うまでもないですが、お年寄りにとっては、ただの電話という感覚があります。
しかも父は目の治療で翌日から入院ということもあり急かされてつい渡してしまったようです。
「後日届く書類を返送してください」
営業担当者が帰ったあと、家には
・名刺
・大手回線会社のパンフレット
・後日届く申込書を返送するよう書かれた紙
だけが残されていました。
その紙には担当者の氏名すら記載されておらず、簡単な流れだけが書かれていました。
この時点でも父は、
「そんなものなのかな。」
と思っていたそうです。
父の一言で違和感に気付く
その後、父から私へ電話がありました。
「そういえば、この前、Wi-Fiが使えなくなるから新しく契約しなおしてくれと言われた」と。
詳しく聞くと、父は営業担当者に、
「回線の契約名義は息子なんだけど。」
と伝えたそうです。
ところが営業担当者は、「住んでいる方なら大丈夫ですよ。」と説明したとのこと。
この話を聞いた瞬間、「それ、おかしくない?」と思ったけど、「そんなもんか。」と思ったそうです。
名刺の連絡先へ電話してみた
私は、すぐに名刺に書かれていた連絡先へ電話しました。
事情を説明すると、担当者は「契約名義がお父様ではなく息子さんだったとは知りませんでした。」
とのこと。
さらに確認すると、「団地でケーブル工事が完了したお知らせをしていて、お声かけしたら、お父様が興味を示されまして、希望されて・・・」
挙句の果てには・・・
「長男さんがいるのは、今のお電話で初めて知りました!そうだんったんですね」
これは、嘘です。
父は、まったく回線の知識はありませんし、私の存在も真っ先に伝えていました。
そして、よく聞くと、団地全体で回線を切り替える工事ではなく、個別に回線契約を獲得するための営業活動だったことも分かりました。
つまり、
「工事をしています。」
という説明をきっかけに営業を行っていただけだったのです。
その場で契約取消しを依頼し、無事に取り消してもらうことができました。
「何やってるんだよ!」では済まされない
正直に言えば、最初は「何やってるんだよ!」と言いたくなりました。
でも、冷静に考えると違いました。
高齢になると、
・相手を疑うことより、話を聞いてしまう
・断ることに罪悪感を感じる
・「少しだけ」という言葉に安心してしまう
そんな傾向があります。
営業担当者も、それを分かって話を進めていたのかもしれません。
だからこそ、
本人を責めるのではなく、
こういうことが実際に起きるという事実を家族が知っておくことが大切だと思いました。
我が家で決めたルール
今回の出来事をきっかけに、父とは次の約束をしました。
✅ 知らない人は家に入れない
✅ 「ルーターを見せて」と言われても見せない
✅ スマートフォンは絶対に渡さない
✅ 契約の話になったら「息子に確認してください」とだけ伝える
✅ 少しでも迷ったら、その場で家族へ電話する
これだけでも、同じようなトラブルはかなり防げると思います。
高齢者を狙う営業は、決して珍しくない
父の記憶も不確かな部分もあるかもしれないので。今回の営業担当者が違法なことをした、と断定するつもりはありません。
ただ、一人暮らしの高齢者を対象にした訪問営業では、
「少しだけ。」
「今だけ。」
「簡単ですから。」
という言葉で話を進められるケースが少なくありません。
契約内容を十分理解しないまま手続きが進んでしまうこともあります。
家族としてできることは、
「気を付けてね。」
と言うだけではなく、
実際に起こり得る事例を共有し、相談しやすい関係を作っておくことだと感じました。
まとめ
今回、父はたまたま私に連絡をくれたことで、大きなトラブルにならずに済みました。
でも、もし連絡がなかったら、そのまま契約が進んでいた可能性もあります。
高齢者本人に悪気があるわけではありません。
むしろ、「相手を信じる」という優しさにつけ込まれてしまうことがあります。
だからこそ、ご家族がいる方にはぜひ一度、
「知らない人が来ても、その場で契約しないこと。」
「スマホは絶対に渡さないこと。」
この2つだけでも話してみてください。
それだけで、防げるトラブルがあるかもしれません。
私自身、「うちの父に限って」と思っていました。
でも、実際に起きました。
自分だけではなく、家族の「守る力」にも気を配りましょう!
この体験が、誰かの大切な家族を守るきっかけになれば嬉しく思います。
筆者活動のご紹介
ここでは、筆者の活動をご紹介します。お力になれるものがありましたらお問い合わせフォームからご連絡ください。
ランキングに参加
現在、「にほんぶろぐ村」のランキングに参加中です。今回の記事に共感していただけましたら、以下の部分をポチっと押していただけますと、筆者の励みになります!
家計のご相談
筆者はファイナンシャルプランナーと簿記の資格を保有していて、家計管理や節約、簡単なライフプラン、お子さんへの金融教育などについての相談を受け付けています。
お問い合わせフォームからご相談ください。
電子書籍(kindle)の出版
このたび、我が家では、親子で挑戦した記録を電子書籍(kindle版)にして出版しています!
その書籍の一部をご紹介します!出版のご相談はご連絡ください。
「やってみな」わからん」M-1グランプリ1回戦突破の小学生兄妹コンビの挑戦記
ウェブライターのお仕事の受注
筆者はウェブライターとしても活動させていただいております。もしお役に立てることがありましたら、お問い合わせフォームからご連絡いただけますと幸いです。
▼執筆経験のある主なジャンル
・金融系(お金の知識など)
・不動産系
・学習系(特に金融・法律)
・資格
・学校の紹介
・子供の教育


コメント