【お盆こそ話そう】相続で家族が壊れる前に…今だからできる5つの準備

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相続・終活
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「お盆に家族が集まるから、相続の話をしておいた方がいいのかな……。」

「でも、いきなりそんな話をしたら『遺産を気にしているの?』と思われそう。」

そう感じて、なかなか切り出せない方も多いのではないでしょうか。

実際、相続の話は誰にとっても気が重いものです。

私も数年前、父が入院したときに「もしものことを考えて、今のうちに話しておくべきでは」と思いました。

しかし、病室で相続の話をする気にはなれず、そのまま先延ばしにしてしまったのです。

幸い父は元気に退院し、その年のお盆、家族が集まったタイミングで改めて話し合う機会を持つことができました。

すると父は、

「元気なうちに話せてよかった。」

と笑顔で話してくれました。

一方で、私の知人は相続をきっかけに兄妹が対立し、今ではほとんど連絡を取らなくなってしまいました。

相続は、お金や財産の話と思われがちです。

しかし、本当に大切なのは「家族のこれからを守るための話」です。

突然やってくる「その日」に慌てないためにも、お盆のように家族が自然と集まる機会を活用し、一度話し合ってみることをおすすめします。

「うちは大丈夫」が一番危ない

「うちは兄弟仲がいいから大丈夫。」

そう思っているご家庭ほど、相続が始まった途端に関係がこじれてしまうケースがあります。

私の知人もそうでした。

幼い頃から「兄妹仲良く」が家訓のような家庭だったそうです。

ところが、親が亡くなった後、実家の土地や財産の分け方について意見が食い違い、話し合いは平行線に。

今では、ほとんど連絡を取り合わない関係になってしまったそうです。

決して仲が悪かったわけではありません。

「話し合いをしてこなかったこと」が原因でした。

相続トラブルが起こりやすい4つのケース

① 遺言がない、または内容があいまい

もっとも多い原因の一つです。

親の気持ちが分からないため、

「きっとこう思っていたはず」

「いや、違う」

と、それぞれが自分なりの解釈をしてしまいます。

結果として、「誰が何を相続するのか」という話し合いがまとまらず、長期化してしまうことがあります。

親の意思が少しでも残されていれば、防げたかもしれないトラブルは少なくありません。

② 分けにくい財産がある

現金なら比較的分けやすいですが、不動産や農地、思い出の品などはそうはいきません。

知人の家庭では、亡くなったお父様が使っていた理髪道具の扱いでも意見が分かれたそうです。

「形見として残したい。」

「売却した方がいい。」

価値は人によって違います。

さらに実家や農地となると、

  • 売却するのか
  • 誰が住むのか
  • 共有名義にするのか

など、決めなければならないことが一気に増えます。

特に共有名義は、将来的に売却や管理が難しくなるケースもあるため注意が必要です。

③ 介護の負担に差がある

介護をしてきた人と、そうでない人では、どうしても感じ方が違います。

知人の兄妹も、一方は長年親と同居し介護を担当。

もう一方は遠方で暮らしていました。

相続の話になると、

「自分は何年も介護をしてきた。」

「こちらも仕事や家庭があって大変だった。」

お互いに間違ってはいないからこそ、感情的になってしまいます。

介護にかかった時間や費用は、できるだけ記録に残しておくことも大切です。

④ 親の財産が分からない

  • 銀行口座
  • 生命保険
  • 証券口座
  • 借入金

これらが把握できていないと、相続手続きは一気に複雑になります。

私のいとこのケースでは、相続の話し合いが終わりかけた頃に借入金が見つかり、最初からやり直しになってしまいました。

財産だけでなく、負債も相続の対象になります。

「どこに何があるのか。」

これだけでも事前に整理しておくと、家族の負担は大きく減ります。

相続トラブルを防ぐために、今できる5つのこと

相続は突然始まることもあります。

だからこそ、「完全な準備」は難しくても、「備えること」はできます。

我が家では、父が70代になってから、年に一度だけ家族で将来について話す時間を作るようになりました。

最初は少し照れくさかったものの、毎年少しずつ話すことで自然な習慣になっています。

その中で、特に大切だと感じた5つをご紹介します。

① 親の気持ちを聞いてみる

いきなり「相続の話をしよう」と切り出す必要はありません。

「これからのことを少し考えておきたいんだけど。」

そんな一言から十分です。

親がどんな人生を送りたいのか。

何を大切にしているのか。

まずは気持ちを聞くことから始めましょう。

② 財産の所在だけでも整理しておく

  • 通帳
  • 保険証券
  • 権利証
  • 年金関係の書類

金額まで細かく把握しなくても構いません。

「どこに保管してあるか」

これだけ分かるだけでも、後の手続きは格段にスムーズになります。

③ 介護の現状を家族で共有する

介護は、実際に経験した人しか分からない負担があります。

  • 時間
  • お金
  • 精神的な負担

これらを日頃から家族で共有しておくことが大切です。

「言わなくても分かるだろう。」

では、意外と伝わりません。

④ 不動産について話しておく

実家をどうするのか。

誰が住むのか。

売却する予定なのか。

こうした方向性だけでも共有しておくと、将来の話し合いがぐっと進めやすくなります。

⑤ 家族の連絡先を整理しておく

兄弟姉妹や親族の住所、電話番号、緊急時の連絡先を一覧にしておくことも意外と大切です。

「いざという時に連絡が取れない。」

そんな事態を防ぐだけでも、大きな安心につながります。

相続の話をスムーズに切り出す3つのコツ

「相続の話をしたいけれど、どう切り出せばいいか分からない。」

これは多くの方が感じる悩みではないでしょうか。

実際、話し方ひとつで場の雰囲気は大きく変わります。

私自身、お盆に父と話したときは、「相続」という言葉を最初から使わないようにしました。

すると、お互いに構えることなく自然に話を進めることができました。

ここでは、私が実際に感じた「話しやすくするコツ」をご紹介します。

① 雑談の延長で話を始める

一番おすすめなのは、雑談から自然につなげる方法です。

例えば、

「そういえば、知り合いの家で相続でもめたらしいよ。」

「テレビでも相続特集をやっていたね。」

そんな世間話から始めると、相手も身構えません。

その流れで、

「うちはどう考えている?」

と聞くだけでも十分です。

「相続の話をしよう」と構えすぎるよりも、普段の会話の延長で話す方が、お互いに気持ちが楽になります。

② 親の気持ちを最優先に聞く

子ども側が

「こうした方がいい。」

「こうするべき。」

と話し始めると、親は抵抗を感じやすくなります。

まずは、

「お父さん(お母さん)は、どうしたいと思ってる?」

と聞いてみてください。

私の父も、自分の希望を自分の言葉で話してくれました。

それを兄弟みんなで聞けたことで、

「父の希望を大切にしよう。」

という共通認識が生まれました。

誰か一人の意見ではなく、「親の思い」を共有できたことが大きかったと思います。

③ 感情ではなく「事実」を整理する

相続では、どうしても感情が入りやすくなります。

だからこそ、

・財産は何があるのか

・通帳や保険証券はどこにあるのか

・不動産は誰の名義なのか

・介護にどのくらいの費用がかかったのか

といった「事実」を整理することを優先しましょう。

特に介護をされているご家庭では、支出や通院記録などを残しておくことをおすすめします。

後から振り返ることができるだけでなく、家族同士の認識の違いも少なくなります。

我が家で実際に行った相続準備

ここまで読んで、

「何から始めればいいの?」

と思われた方もいらっしゃると思います。

そこで、我が家で実際に進めた流れをご紹介します。

STEP1 家族で話す時間を作る

我が家では、お盆の食後、お茶を飲みながら

「これからのことを少し話しておこうか。」

と軽く切り出しました。

改まった会議のような雰囲気ではなく、普段の会話の延長です。

このくらいの空気感の方が、お互いに本音を話しやすいと感じました。

STEP2 親の思いを書き残してもらう

正式な遺言書でなくても構いません。

「この家はこうしてほしい。」

「この品物は〇〇に渡したい。」

そんな簡単なメモでも、家族にとっては大切な手がかりになります。

もちろん、必要に応じて公正証書遺言などを検討することも大切です。

 

STEP3 生前贈与や家族信託も知っておく

我が家ではすぐに利用したわけではありませんが、

「こんな制度もあるんだ。」

と知っておくだけでも安心感がありました。

いざという時に初めて調べるのではなく、元気なうちから選択肢を知っておくことが大切だと感じています。

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STEP4 相続の流れを知っておく

相続には期限がある手続きも少なくありません。

例えば、

・相続放棄

・準確定申告

・相続税の申告

などは期限があります。

私は市の無料相談を利用し、全体の流れだけでも教えてもらいました。

専門家へ相談するハードルが高いと感じる方は、自治体の無料相談を活用するのもおすすめです。

まとめ:特にお盆は「家族の未来」を話す時間

相続の話は、「財産をどう分けるか」を決めるためだけのものではありません。

家族みんなが安心して暮らしていくための準備です。

事前に話し合っておくことで、

「もっと早く聞いておけばよかった。」

「あの時、話しておいて本当に良かった。」

そんな後悔を減らすことができます。

お盆は、家族が自然と集まる数少ない機会です。

食後にお茶を飲みながらでも構いません。

ぜひ一度、「これからのこと」を話題にしてみてください。

将来、家族みんなで

「あの時、勇気を出して話しておいて良かったね。」

そう笑って振り返られる日が来ることを願っています。

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