子どもにスマホを預けて夕飯の支度をしていたら、少ししてから「ピロン」と決済完了の通知音。
画面をのぞくと、ゲームアプリの購入確認画面が表示されていた——そんなヒヤッとする瞬間、経験したことはありませんか。
「たった数百円のつもりが、気づけば数万円」という声は、決して珍しいことではありません。
子どもの「ゲーム課金」、実は想像以上に高額化しています
国民生活センターが2025年3月に発表した調査によると、未成年のオンラインゲームに関する消費トラブルでは、2023年度に実際に支払われた金額の平均が、小学生で10万5,741円、中学生では19万3,366円にのぼることが分かりました。
トラブルの要因として最も多かったのは「保護者の管理・監督が不十分であること」で、9割を超えています。
| 年代 | 既に支払った金額の平均(2023年度) |
|---|---|
| 小学生 | 10万5,741円 |
| 中学生 | 19万3,366円 |
出典:未成年者の消費者トラブルについての現況調査(国民生活センター)
表面的には「使いすぎ」「油断していた」という話に見えますが、問題の本質はもっと根深いところにあります。
それは、子どもだけでなく大人自身も、画面の中でお金が動く感覚を”実感”しにくい時代になっているということです。現金なら手元から減っていく感覚がありますが、スマホ決済やアプリ内課金は指先のタップひとつで完了してしまいます。
なぜ課金トラブルは起きるのか、3つの原因
① キャッシュレス化で「お金が減る痛み」を体感しにくい
株式会社小学館が未就学児〜小学生の子を持つ保護者818人に行った調査では、小学生以下の子どもの電子マネー使用率は12.5%という結果でした。
便利な一方で「お金を払う→お金が減る」というプロセスを体感しづらいという保護者の声も多く寄せられています。
画面をタップするだけで完了する決済は、子どもにとって「お金を使った」という実感が驚くほど薄いのです。
出典:令和の子どものマネー事情を調査(株式会社小学館 HugKum)
② 家庭内で決済・課金のルールが曖昧なまま運用されている
「パスワードは誰が管理しているか」「購入確認をどう設定しているか」を、家族で明確に共有できている家庭は意外と多くありません。
親のクレジットカードが端末に紐づいたまま、子どもがそれに気づかず操作してしまうケースも典型的なトラブルパターンです。
③ 子ども自身がお金の「価値」を実感する機会が少ない
お小遣いを現金で手渡し、財布からお金が減っていく様子を見せる経験が少ないまま、いきなりキャッシュレスの世界に触れると、金額の大小に対する感覚が育ちにくくなります。
我が家がメルカリを使った実践的な金融教育を続けているのも、こうした「お金の実感」を子どもに持たせたいという思いからです。
今日からできる、家庭でのゲーム課金対策
大切なのは「叱る」ことではなく、トラブルが起きにくい仕組みを先に作っておくことです。
我が家でも、子どもが無料ゲームに夢中になっていた時期があり、購入確認画面までワンタップで進めてしまう設計に肝を冷やした経験があります。
それ以来、次のようなステップで家庭のルールを見直しました。
①家族全員でスマホ・タブレットの利用ルールを紙に書き出す
⬇
②端末の「購入時にパスワード必須」設定をONにする
⬇
③月に1回、子どもと一緒に利用履歴・課金履歴を一緒に確認する
⬇
④現金のお小遣いなど「お金が減る感覚」を体験できる場を作る
特に②のペアレンタルコントロール設定は、OSの標準機能で無料で設定できるものがほとんどです。
スマホ決済を家計管理に活用する工夫と同じように、便利な機能ほど「使う側のルール」を先に決めておくことが安心につながります。
具体アクション:今日からできること
難しく考えなくても大丈夫です。まずは次の3つから始めてみてください。
- 今夜、お使いの端末の「購入時にパスワード必須」設定を確認する
- 家族で「ゲームに使っていいお金は月〇円まで」と声に出して決める
- 子どもに一度、現金でお小遣いを渡し、実際に使ってみる体験をさせる
まとめ
ゲーム課金のトラブルは、決して「うちの子は大丈夫」と油断できるものではありません。
大切なのは、起きてから叱ることではなく、起きる前に家族で仕組みを整えておくことです。
今日紹介した4つのステップを、ぜひ今夜の夕食後にでも家族で話し合ってみてください。
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