はじめに|通信制高校は「逃げ」ではなく新しい選択肢
「高校生活が合わない」「不登校が続いている」「大学進学はできる?」
このような悩みを抱えるお子さんを持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。
不登校と一口でいっても、いろいろな理由で「学校にいけない」「学校に行かない」子どもが増えています。
そのようなお子さんの選択肢としての「通信制高校」
昔は、通信制高校というと「逃げ」のようなイメージを持たれていました。
しかし、今は、通信制高校は、従来の「全日制」に代わる新しい学びのスタイルとして注目されています!
柔軟なカリキュラムを活かし、自分のペースで学習を進めることが可能です。
そこで、本記事では、通信制高校の仕組みや転入・編入の流れ、大学進学の可能性や費用まで筆者の調べた結果を詳しく解説します。
ぜひ、お子さんの進路の1つの選択肢として参考にしていただければと思います。
通信制高校とは?仕組みと特徴
まずは、通信制高校の仕組みと特徴をご紹介します。
通信制高校の基本ルール
通信制高校は、 自分のペースで学びながら高校卒業資格を取得できる学校です。
✅ 卒業の条件:高校卒業資格の取得の条件は以下のとおりです。
・3年以上の在籍(転入・編入なら前の高校の在籍期間も含む)
・74単位以上の修得
・スクーリング(対面授業)
・レポート提出と単位認定試験の合格
全日制高校の場合には74単位よりも多いカリキュラムが組まれていることがほとんどなので、「高校卒業」という点でいえば、通信制高校のほうが効率的だといえます。
公立と私立の違い
通信制高校には、公立と私立 があり、それぞれ特徴があります。
🟢 公立通信制高校:学費が安いが、進学サポートが少なめ。
🔵 私立通信制高校:学費は高めだが、進学指導や個別サポートが充実。
費用について、後ほどご紹介します。
また、資料はこちらから一括請求できますので、ぜひ情報収集してみてください。
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通信制高校を選んだ理由|実際のケースと保護者の声
通信制高校を選ぶ理由は、生徒や家庭の状況によってさまざまです。
以下のようなケースが多く見られます(回答はクラウドソーシングを利用したアンケートをまとめたものです☺️)。
通信制高校を選んだ理由と感想についてまとめてみました。
学校の環境が合わなかった(不登校・いじめなど)
- 学校の雰囲気に馴染めず、登校が難しくなった
- いじめや人間関係のストレスで高校生活が続けられなかった
- 登校時刻に起きられず遅刻が続き学校に行く意欲がなくなった
🗣 保護者の声 「息子はクラスの人間関係に悩み、不登校になりました。通信制高校に転入したことで、ストレスなく学習を続けられています。」
勉強のペースを自分で決めたい(進学志向)
- 学校での勉強はほどほどにして受験勉強に集中したい
- 自分のペースで大学受験の勉強を進めたい
- 高卒認定試験やAO入試を利用したい
🗣 保護者の声 「娘は自主学習が得意なので、通信制高校+予備校の組み合わせで志望大学を目指しています。」
部活動・夢・仕事との両立
- 芸能活動・スポーツ・専門スキルを伸ばしたい
- ビジネスの一線で活躍している講師から学びたい
- アルバイトをしながら学びたい
🗣 保護者の声 「息子はプロを目指すアスリートです。通信制高校ならトレーニング時間を確保しながら学習も進められます。」
転入・編入の流れ|全日制高校からの切り替え方法
入学の他に、通信制高校には「転入(高校在籍中)」と「編入(中退後の再入学)」の2つの方法があります。
以下では一般的な手続きの流れをご紹介します。
転入(現在高校在籍中)
📌 転入の手続きの流れ
1️⃣ 転入先の通信制高校を選び、相談
2️⃣ 必要書類(成績証明書、在学証明書など)を準備
3️⃣ 現在の高校に退学届を提出(単位引き継ぎ可能)
4️⃣ 転入先で面接・試験(学校による)
5️⃣ 合格後、学習スタート
✅ ポイント:転入なら単位を引き継げるため、卒業時期が延びにくく、これまでの学校(前籍校)で取得した単位は無駄にはなりません。
編入(高校を中退後に再入学)
📌 編入の手続きの流れ
1️⃣ 編入先の学校を選び、出願
2️⃣ 面接・試験を受ける(学校による)
3️⃣ 入学後、単位認定を受けて学習開始
✅ ポイント:高校中退から時間が経っていても編入は可能です。
通信制高校から大学進学は可能?
通信制高校からでも 大学進学は十分可能です。近年では、通信制高校出身者が国公立・私立大学に進学するケースも増えています。
大学進学に強い通信制高校の特徴
もし大学進学をご検討されているお子さんの場合ですと、以下の点をチェックして学校選びをすることをおすすめします。
🎯 進学実績がある
合格者数・進学先をチェックしましょう。実際にOB.OGを輩出しているのであれば、ノウハウを学校が持っている可能性が高いです。
📚 受験対策が充実(予備校提携・オンライン授業・個別指導)
通信制高校での勉強(いわゆる教科の学習)は受験レベルになっていないことが多いです。そこで、通信制高校は高卒のための単位取得のみと割り切り、受験対策は予備校や個別指導で行うという選択肢があります。
この点、通信制高校によっては、予備校や個別指導塾などとも提携されている場合もあります。
📝 指定校推薦やAO入試が可能(通信制高校にも推薦枠がある)
実は、通信制高校でも全日制高校と同様に推薦入試を受験することができます。その中でも指定校推薦もあります。どんな枠があるのかをチェックしておくと受験がぐんと楽になるかもしれません。
通信制高校を選択する際の注意点
⚠️ 自己管理が必要(サボると単位が取れない)
通信制高校の最大のポイントは「自己管理」といっても過言ではありません。自由な時間が多くなるからこそ、時間管理がとても大切になります。
通信制高校の費用はいくら?公立と私立で比較
通信制高校の費用は 学校によって大きく異なるため、公立と私立の違いを詳しく見てみましょう。
公立通信制高校の費用
公立通信制高校の学費は 年間約1〜3万円 です。
授業料: 1単位あたり約300〜400円(年間30単位なら1万円前後)
教材費: 1万円程度スクーリング交通費: 別途負担
💰 合計:約1〜3万円/年(3年間で約3〜10万円)
私立通信制高校の費用
私立通信制高校の学費は 年間20〜80万円 ほどかかることが多いです。
授業料: 1単位あたり約8,000〜10,000円(年間30単位で約30万円)
入学金: 5〜10万円
スクーリング費用: 年間5〜10万円
施設費・教材費: 5〜15万円
💰 合計:約20〜80万円/年(3年間で約60〜240万円)
学費を安くする方法は?高等学校等就学支援金制度とは
通信制高校の学費負担を軽減するために 「高等学校等就学支援金制度」 が利用できます。
世帯年収 約910万円未満 であれば授業料の補助が受けられる私立通信制高校でも適用されます(補助額は学校による)
💰 支援金を利用した場合の実質負担額(私立通信制高校)
年間約10〜30万円程度に軽減されるケースが多いので、詳しくは各校の学費ページを参照してください。
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7. まとめ|お子さんに合った学びの選択を
通信制高校は「高校卒業のための妥協」ではなく新しい学びの選択肢です。
転入・編入の選択肢を知り、大学進学まで視野に入れた学校選びをすることで、子どもの可能性を広げることができます。
筆者の学生時代にあった「皆勤賞」「精勤賞」という言葉は死語になり、今は1人1人のペースで学べる時代です。
お子さんが無理なく学びを続けられる環境を、一緒に見つけていってあげてください。
この記事がその一助になれば嬉しいです。
まずは、どんな学校があるのか情報を集めてみるところからはじめましょう!
詳しくは以下のサイトからどうぞ!
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