「屋台は儲かる?」「なぜ同じ屋台が多い?」|お祭りの「屋台裏」をご紹介!

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先日、子供たちと近所のお祭りに行きました。

お祭りの定番といえば、今も昔もなんといっても「屋台」です。

りんごあめ、かき氷、金魚すくい・・・こんな「屋台」で売られている商品を思い浮かべるだけで、テンションが上がる人も多いのではないでしょうか。

本来、神様は賑やかなことが好きだと言われているので、お祭りなどでは、屋台がたくさん出ています。

昔から、「屋台」には、神様とより多くの人と縁が結ばれるようにとの願いが込められているようです。

ところで、そんな「屋台」に対して、こんな疑問を持ったことはありませんか?

「屋台」って大体同じ種類ものが売られていない?

「屋台」って儲かってるの?

この記事は、「屋台で同じ種類のものが多い理由は?」「屋台は儲かるのか?」にスポットを当てて、販売の際の規制や原価率、その他のリスクについて、大人の視点でご紹介します。

是非、一度は胸躍らせたことのある「屋台」についての理解を深めていただけると嬉しいです。

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屋台で同じ種類のものが多い理由

屋台は、お祭りや縁日以外のときには、ほとんど見かけることはありません。

その理由は、食品衛生管理の点から許可が下りないから。

逆に、数少ない許可が下りるタイミングが「お祭り」や「縁日」。

しかし、お祭りなどの「屋台」に対する許可は厳しいもので、いくつかの規制があります。

このような厳しい規制をクリアする商品は限られていることが、屋台では同じ種類の商品が多いことの原因になります。

以下、具体的には、以下のようなものになります(自治体によって規制は若干異なります。)。

「生もの」は禁止

まず、「生もの」は禁止されています。

例えば、焼き鳥やたい焼き、フランクフルトなど、直接加熱するものや加熱したものを組み合わせるだけのもの、ホットドックやカレーライスなどのようなものはOK。

一方で、例えば、お寿司やお刺身を食べたいな~と思っても屋台では、NG。

生クリームをトッピングしたケーキなども食べることはできません。

また、かき氷や飲み物に入れる氷については、市販品である必要があるなどの制限があります。

一次加工ができない(別の場所での準備が必要)

次に、「屋台」では一次加工できません。

一次加工とは、材料を洗ったり、細かく切ったりすることで「屋台」では行うことができません。また、大量の水を使うこともできません。

例えば、野菜などを洗ったり、氷を砕いたりすることは「屋台」ではできないことになっています。

お米を磨いだりすることもできません。意外ですが、加熱したものを切る行為もNG

一次加工が必要な場合は、別の場所で準備をして持ち込む必要があります。

複雑な器具を使う調理もできない

「屋台」では、複雑な器具を使う調理もできません。

シェイカーでカクテルをつくるような多種類の飲料を混ぜ合わせることなどはできません。

このような制限があるため、屋台で販売できる商品には限りがあります。

以下のように扱える品目を紹介している自治体もあります。

屋台ネタ

屋台は儲かるのか?

さて、この記事をお読みの方には、大きなお祭りに屋台として出店したいと思っている人もおられるかもしれません。

そこで、「屋台」は儲かるのか、いくつかの点から検証します。

「屋台」で売られている商品の原価率はどれくらい?

儲かるか儲からないかを判断する1つの要素として「原価率」があります。

原価率とは、売上高における原価(仕入れなどにかかる費用)の割合を示す数字です。

原価率が高いということは、利益が少ないということ。

そこで、「屋台」で販売されている商品の原価率は要チェックです。

原価率は、5%から20%の商品が多いようです(個別の原価率などについては、以下の記事もご覧ください。)。

https://kazoom55.com/candy-apple/

https://kazoom55.com/cottoncandy/

https://kazoom55.com/shaved-ice/

https://kazoom55.com/takoyaki/

一般の飲食店の原価率の平均は、約30%程度と言われていますので、「屋台」は利益が出やすい形態と言えます。

必要な費用はどれくらい?

ここまで読んで、「よし!儲かる!!やろう!!!」とお思いの方!ちょっと待ってください。

「屋台」には、仕入れに関するお金の他にも費用もかかります。

  • 設備投資費

大きなところでは、まずは屋台を購入する必要があります。何を販売するかにもよりますが、概ね30万円から50万円が必要ということになります。

レンタルすれば費用は抑えられるかもしれません。

https://event21.co.jp/mat_003.htm

  • 場所代

場所代については、固定で設定されている場合の他にも、売り上げの●%という設定だったり、固定+●%などもあるようです。大体平均的には、普通のお祭りクラスで1万5000円程度とも言われています。

  • 組合への支払い

露天商組合へ支払うお金です。

個人で屋台を出そうとするとお祭りの主催者に許可をもらう必要もあるので、まとめて行ってくれる組合への登録を検討するのが近道。

出店エリアにはそれぞれ組合があり、出店スペースを教えてくれたり保健所や警察への道路使用許可など、代わりに取得を行ってくれるそうです。

この他にも人件費や光熱費、清掃代なども必要になります。

競合店の多さと一発勝負のリスク

先にご紹介したように、「屋台」で販売できるものは限定的です。

ということは、同じものを販売している「屋台」がいくつもあるということ。

競合店との差別化は、商品や立地では、なかなか図りづらい状態にあり、お客さんが集めることが難しい状況になる場合があります。

また、屋台は一発勝負ですので、その日の天候や気温、お祭りへ客足やいろいろな事情によって売り上げは、かなり左右されるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

神様とより多くの人と縁が結ばれるようにとの願いが込められた「屋台」。

誰もが胸を躍られたことがある屋台を「大人の視点」で分析してみました。

結局のところ、儲かるかどうかは分かりませんが、奥が深い職業であることには間違いありません。

最近では、キッチンカーやテントなどの形態の営業もあり、バリエーションに富んでいるようです。

お祭りなどに見かけた際の「もう1つの楽しみ方」の参考になれば嬉しいです。

おまけ

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