ご挨拶
かず~むです。平凡な文系サラリーマンをしています。
これまでも「ビットコインが急騰している!急落している!」などの報道がよくされていましたが、またコロナ禍で注目を浴びているようです。
この記事を読めば、暗号資産(仮想通貨)のイメージが分かる!かも。
そのたび「ビットコイン」のような暗号資産(仮想通貨)というのは、
- 何なのか?
- 通貨なのか?
- 投資商品なのか?
- 儲かるのか?
- なぜ話題になるのか?
という疑問が湧いていました。
そこで、この際、仕組みを理解しておくといいのかなと思います。
例のごとく、文系平凡サラリーマンですので、素人解説になりますが、できるだけ簡単にご紹介したいと思います。みなさんの何かの参考になれば嬉しいです。
暗号資産とは何ですか?
「暗号資産(仮想通貨)」とは、暗号化されたデータの資産なので、目に見えませんし、触れません。
一時期「仮想通貨」と呼ばれていましたが、通貨のように国が保証したものではありません(最近ではややこしいので暗号資産という言われ方をしているようです。)。
ただ、国が保証した通貨ではありませんが、その代わり、主にブロックチェーンという仕組みで管理されています。
「ブロックチェーン」とは、簡単に言えば、ネットワークに参加者同士で同じデータを持ち、確認しあうことで不正や偽造ができない状況にして正確性を確保する仕組みです。
つまり、数量を勝手に増やしたり減らしたりできない仕組みを作ってそれでデータの正確性を確保しています。
一言で言えば、国の代わりにブロックチェーンが保証するというイメージです。
ブロックチェーンの詳細は、以下のとおりです。

暗号資産の魅力ってどういうところにあるの?
そんな暗号資産の魅力はどんなところにあるのでしょうか。
個人間で直接送金することができること
一般的に日本円や外貨を送金する際には、銀行などの金融機関を介して送金する必要があります。
この点、暗号資産では個人間でのやりとりが可能です。
例えば、私からこのブログを見ていただいているあなたへ直接会ってお金を支払うのと同じように、暗号資産を使えば、直接相手に支払うことができます。
手数料が無料、または安いこと
銀行送金やクレジットカード支払いでは一定の手数料が存在します。そのため、例えば、少額の送金をや売買する場合には、その都度、手数料を支払わないといけません。
この点、上でご紹介したように暗号資産には仲介者がいませんので、無料または低コストで送金や取引ができます。
世界共通の単位であること
通常、日本で使用している通貨は「円」ですが、外国では違う種類の通貨を使用しているので、日本円を海外で利用するには両替(例えば円から米ドル)が必要です。
この点、暗号資産は世界中で同一単位です。世界中で利用できれば、暗号資産だけで旅をすることも可能になります。
発行上限が存在する
国(中央銀行)が発行する通貨の場合、自国の経済状況に応じて、発行枚数を変更することができます。これにより、通貨の価値が変動します。(1万円札が多く発行されれば、1万円の価値は下がります)。
この点、暗号資産には中央管理者が存在せず、発行枚数を変更することは基本的には不可能です。
そのため、多くの仮想通貨では発行上限枚数を定めており、貨幣の価値が維持されるように設計されています。例えば、ビットコインでは、発行上限枚数は2,100万枚に設定されています。
通貨との交換も可能
電子マネーの場合は、日本円などの通貨に換金することができない仕組みとなっていますが、暗号資産は、その時点での時価で売買を行うことが可能です。
例えば、ビットコインを売って、1万円を手にすることは可能です。
どうして、暗号通貨という発想が生まれたの?
これまで通貨というのは、国で一元管理され、個人で持っている通貨(お金)は銀行に預けて、送金したり引き出したりする場合には、利用者が銀行に手数料を支払っていました。また、利息には国が税金をかけていました。
そして、国の景気によっては、新たに通貨が増やされたり減らされたりして、自分の持っているお金の価値が変動してしまっていました。
「なんかそれっておかしくないか?」
「一生懸命獲得した通貨(お金)を国や銀行に利用されるのはおかしくないか?」
という発想をもってきた人が現れるようになりました。
例えば、ギリシャの財政危機があったときに、キプロスという島国でも税収を増やすために銀行預金に税金をかけようという動きになりました。
元々キプロスは大きな資源もない島国だったのでタックスヘイブン(税金を安くして)で企業やお金を誘致していた国でしたが、税金かけるということで、これまでキプロスの銀行に預けていた投資家たちから預金を引き出す人が続出してしまいます。
「おいおい、ちょっと待てよ。国の通貨(お金)には、こんな簡単に税金かけられるのか。」
と多数の人が思って、キプロスから引き出したお金をビットコインに投資したそうです。
なぜビットコインのような暗号資産に投資をしたのかというと、国が保証しているお金は、国の事情でいくらでも価値が変わってしまう、国の通貨は信用できない時代になったんじゃないかと多くの投資家が考えたからだと言われています。
そこで、「国の事情で変化しない価値はないのかな~」と周りを見渡したときに「そうだ!ビットコインだ!」ということで、ビットコインのブームが起きたとも言われています。
結局、暗号資産は儲かるのか?
では、「暗号資産は儲かります!」「暗号資産で億り人になろう!」みたいな宣伝文句の広告をよく見かけますが、果たして本当に儲かるのでしょうか。
利益の大小はリスク(不確実性)の大小と関係があるので、暗号資産のリスクをご紹介したいと思います。
主なリスクとしては以下のようなものが存在すると言われています。
価格変動リスク
暗号資産は、価格変動が大きい傾向にあり、需給バランスの変化や、物価、通貨、政変、法令・規制の変更、特定個人の発言等、その他様々な事象等の影響を受けています。
例えば、最近だと、アメリカのテスラ社の最高経営責任者であるイーロン・マスクさんが「わが社の車をビットコインで買えるようにします」を発言するや1日で8%も急騰し、「やっぱり受付を停止します」といった日には急落しています。
暗号資産の仕組みを理解していない人たちが、群集心理から「わーっ」と買いに回った結果、急騰したり、売りに回ったりしているようで、なかなか価格が安定せず、大きく変動してしまうことがあるようです。
流動性リスク
市場動向や取引量等の状況によっては流動性が失われ、「売りたい時に、売りたい価格で売れない」「買いたい時に、買いたい価格で買えない」といった状況が起こりうるようです。
サイバー攻撃による盗難リスク
サイバー攻撃によって、取引所または自身が保有するパソコンやスマホからデータが漏洩した場合、保有する暗号資産を失う可能性があります。
実際に、2018年の1月には、暗号資産の取引所である「コインチェック」という会社が、外部からのハッキング攻撃を受け、580億円相当の暗号資産「NEM(ネム)」が盗難されたという事件も発生しています。
取引所の経営破綻リスク
暗号資産取引所が事業を継続できなくなった場合、利用者の資産が返還されない場合があります。
法規制・税制の変更リスク
暗号資産に対する日本の法規制・税制が変更される場合があります。
それに伴い、価格変動リスク増加や取引の制限・停止、税負担の増加といった問題が発生する可能性があります。
こういったリスクのある暗号資産は、まだまだ通貨ほど安定していないようですし、株や不動産のように投資と呼ぶにはほど遠いような気がしますので、暗号資産にお金を注入することは、投機(ギャンブル)に近いかもしれません。
たしかに、利益の出ている人はいるかもしれませんが、多くの広告がいうように「必ず儲かる」「億り人になれる」というのは、「確実に万馬券を当てます」と言っているのと同じで、やっぱりギャンブルの域を出ていないなあと思います。
つまり、「儲かるか?」と言われれば、競馬や宝くじのように儲かる人もいれば儲からない人もいる。
ただ、両者の差は「運」ということになるのではないかな~、個人的には、そう思っています。(→投資は自己責任でお願いします。)
で、今後、どうなるの?
ただ、各国がコロナ禍での経済対策で金融緩和を行ったので、お金の価値が相対的に下がることを嫌った投資家たちが、お金以外の資産として、またまた暗号資産に目を付けたと指摘されています。
海外メディアでは、コロナ禍で、特に若い世代が金や株といった従来の投資対象よりも、見返りが多いと見込んで暗号資産への投資ブームのような状況が起きているとも報じています。
また、暗号資産を通貨として導入することを決めた国も現れました。人口が約660万人の中米にあるエルサルバドルという国です。
たしかに、エルサルバドルのように、金融サービスにアクセスできない人が多い国などには、銀行口座を持たなくても、スマホ1台で送金などができるという点で、メリットが大きいのかもしれません。
こうした形で徐々にではありますが、暗号資産に接する機会が増えていくような気がします。
まとめ
暗号資産は、これまでの通貨のように国(中央銀行)のコントロールの概念を覆すような魅力のあるものだと思います。
また、スマホ1台あれば、送金や取引ができるので、銀行口座を持てない国の人々や金融システムがしっかりしていない国の人々にとっては、大いに役立つと思います。
国や銀行の横綱相撲で押し切られるのか(一時的なブームで限定的に終わるのか)、それとも、これまでの通貨の常識を、ひっくり返すような仕組みとして落ち着くのか、動向が楽しみになりました。
今回は、以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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