「給食費がタダになるって、本当に助かる…」
そう思っているあなた、まったく正しいです。
2026年4月から、公立小学校の給食費が国の制度として実質無償化されました。
児童1人あたり月額約5,200円の支援が、所得制限なしで受けられる
ようになったのです。
子どもが2人いれば月1万400円、年間で12万4,800円。
これは大きいですよね。
でも、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
「浮いたお金、どうしてますか?」
「何となく使ってしまったけど、何に使ったかわからない」という状況になっていませんか?
筆者自身も、以前は「ちょっとしたプラスが生活の中に消えていく」という感覚をよく味わっていました。
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持ちながら、自分の家計管理が甘かったと反省することもしばしば。
だからこそ、今回の給食費無償化は「ただ助かるだけじゃなく、家計を変えるチャンス」として捉えてほしいのです。
問題の本質:「浮いたお金」は気づかないうちに消える
給付や補助によって家計に余裕が生まれたとき、多くの家庭で起きることがあります。
それは、「なんとなく消えていく」という現象です。
行動経済学では「メンタルアカウンティング(心の会計)」と呼ばれる概念があります。
人は、お金の出どころや性質によって、その使い方を無意識に変えてしまうのです。
「どうせ浮いたお金だから」と、いつもより少し気前よく使ってしまう
——これは誰にでも起こりうることです。
つまり、給食費の無償化によって月5,200円が浮いても、意識して使い道を決めない限り、1年後に「何に使ったっけ?」となりがちなのです。
家計が変わらない3つの原因
①「使途不明金」になりやすい小さな余裕
毎月の固定費(家賃・光熱費・保険料など)は管理しやすいですが、「今月から給食費が無料になった」という変化は、意識しないと家計簿に反映されません。
結果として、何かに使われているはずなのに「増えた実感がない」ことになります。
②「今の生活レベルを上げたい」という欲求
人間には「現状維持バイアス」と同時に、「収入が増えると支出も増やしたくなる」という傾向があります。
給食費が浮いたことで外食を増やしたり、子どもへのプレゼントを少し奮発したりすることで、気づけば元の水準に戻っているのです。
③「将来のため」という言葉の曖昧さ
「貯めておこう」と思っても、具体的な目標がなければ行動につながりません。
「なんとなく貯める」と「〇〇のために積み立てる」では、継続率がまったく違います。
浮いたお金の賢い使い方:目的別4パターン
月5,200円(子ども1人あたり)をどう使うか、目的別に整理してみましょう。
| 目的 | 具体的な使い道 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 将来への備え | NISA(つみたて投資枠)で月5,000円積立 | ★★★★★ |
| 教育資金の積立 | 学資保険または子ども専用の投資信託口座 | ★★★★☆ |
| 生活防衛費の充実 | 緊急時のための現金を毎月積み上げ | ★★★★☆ |
| 子どもの体験・経験 | 習い事・キャンプ・旅行などの体験費 | ★★★☆☆ |
筆者は「将来への備え」と「体験費」を半分ずつ振り分けることをおすすめしています。
お金は「増やす」だけでなく、「使って経験にする」ことにも大きな価値があります。
我が家でも、少し浮いたお金を年に一度の家族旅行の積立に回すようにしたことで、旅行を「贅沢」ではなく「計画的な家族投資」として楽しめるようになりました。
NISAで月5,000円を積み立てると?
たとえば、浮いた月5,200円のうち5,000円をつみたてNISAで運用した場合、年率5%と仮定すると…
- 10年後:約77万円(元本60万円 + 運用益17万円)
- 20年後:約205万円(元本120万円 + 運用益85万円)
給食費が「消えていたお金」から「増えていくお金」に変わる瞬間です。
もちろん、投資にはリスクがあり、元本割れの可能性もあります。
ただ、長期・分散・積立という3つの原則に従えば、リスクは時間とともに平準化されていく傾向があります。
今日からできる3つのアクション
①給食費の無償化をきっかけに家計簿を見直す
「月5,200円が浮いた」という前提で、家計の支出を再計算してみましょう。アプリ(マネーフォワードなど)を使えば簡単に可視化できます。
②使い道を「ラベル付き」で決める
「子どもの大学費用積立」「家族旅行貯金」など、具体的な名前をつけた口座や封筒に振り分けましょう。
名前があるだけで継続率が変わります。
③NISAの積立設定を月5,000円増やしてみる
すでにNISAをお持ちの方は、今月から積立金額を5,000円アップしてみてください。自動化することで「なんとなく消えていく」を防げます。
また、証券口座をお持ちでない方は、無料でスピーディに口座開設できる以下の証券会社がおすすめです。
まとめ
給食費無償化は、単に「家計が楽になる」制度ではありません。
意識次第で、子育て世代の未来を変える入り口にもなる制度です。
月5,200円。
これを12ヶ月、10年間積み上げれば、それだけで60万円以上の元本になります。投資に回せば100万円を超える可能性もあります。
「たったこれだけ」と思うかもしれませんが、積み重ねが大きな差を生みます。
今月から、ぜひ一度「浮いたお金の使い道」を家族で話し合ってみてください。その小さな会話が、10年後の家計を大きく変えるかもしれません。
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