「貧困って、どうしたらなくなるの?」
ある日、子どもと一緒にテレビを見ていた時のこと。
番組では、世界の貧困問題を特集していました。
十分な食事が取れない子どもたち。
学校に通えない子どもたち。
安全な水を使えない地域。
その映像を見ながら、子どもが無邪気にこう聞いてきました。
「貧困って、どうしたら解決できるの?」
その瞬間、私は言葉に詰まりました。
募金もある。
ボランティアもある。
支援活動をしている人もたくさんいる。
それでも、なぜ世界から貧困はなくならないのか。
そんな時、私はある動画に出会いました。
それが、
👉 「世界一貧しい大統領」と呼ばれたJosé Mujica氏の国連演説です。
世界一貧しい大統領の国連演説
(※以下、演説部分は原文を尊重して掲載)
この場に出席されている世界各国の代表の皆さん
ありがとうございます
お招きいただいたブラジル国民そして大統領閣下に感謝します
これまでに発言されたを全ての方々が表明された誠意にも大いに感謝いたします。
いち国家指導者として
貧しい人々のための取り決め作りに仲間としてともに参加することを表明いたします
しかし、私たちにもいくつか声高らかに質問をすることをお許し願いたい
今日の午後、ずっと、私たちは、「持続可能な発展」と「膨大な数の貧困者対策」を話し合ってきました。
けれど、私たちの本音は何でしょうか。
今の発展を続けることが、本当に豊かなのでしょうか。
質問させてください。
ドイツ人が1家族ごとに持っているほどの車をインド人もまた持つとしたら、この地球はどうなってしまうのでしょうか。
私たちが呼吸できる酸素は残されるのでしょうか。
もっと、はっきり言いましょう。
例えば、最も裕福な西側諸国と同じようなレベルで70億80億の人々に消費と浪費が許されるとしたらそれを支えるだけの資源が今の世界にあるのでしょうか。
それは可能なのでしょうか。それとも別の議論が必要ですか。今のこの文明を作ったのは、私たちです。
私たちは市場と競争社会から、文明という落とし子を生み出し、物質面での驚異的な進歩をもたらしました。
そして市場経済は市場社会を作り出し、それを世界規模に拡大してしまいました。いわゆるやグローバリズムです。
そのグローバリズムを私たちはコントロールできていますか?
逆にコントロールされてはいないでしょうか。
こんな残酷な競争が成り立つ社会で、みんなで世界を良くしていこうなんて議論が本当にできるのでしょうか。
私たちは本当に仲間なのですか。
私は今回の会議を否定するために言っているのではありません。違います。逆です。
我々は今挑戦しようとする目の前の巨大な困難は決して環境問題ではなく明らかに政治の問題なのです。
人類は今消費社会をコントロールできていない。
逆に人類の方がその強力な力に支配されているのです。
我々は発展するためにやっぱりこの地球上にやってきたのではありません
幸せになるためにやってきたのです
人生は短くてあっという間です。
しかしその人生こそが何より価値あるものなのです。
余計なものを買うためにもっともっと働いて、人生はすり減らしてしまうのは、消費が社会のモーターとなっているからです
なぜなら消費が止まれば、経済が麻痺してしまい経済が麻痺すれば不況という「おばけ」が我々の目の前に姿を現します
しかし、この行き過ぎた消費主義こそが地球を傷つけ、さらなる消費を促しています
商品の寿命を縮め、できるだけ多く売ろうとする
今の社会は1000時間保つような電球は作ってはいけないのです。
本当は10万時間20万時間保つ電球はあるのに、そんなものは作らない
なぜなら我々はもっと働きもっと売るために使い捨て文明を支える悪循環の中にいるからです。
これは政治問題です。
我々は今までと違う文化のために戦い始めなければならない
石器時代に戻ろうと言っていません
このままズルズルと消費主義に支配されるわけにはいかない
私たちが消費主義をコントロールしなければならないと言っているのです。
ですから私はこれが政治問題だと言いました
とても謙虚な想いからです
かつての賢人たち
エピクロスやセネカそしてアイマラ人達は次のように言っています
「貧しい人とは少ししかものを持たない人ではなく、もっともっとと、いくらあっても満足しない人のことだ」と。
大切なのは「考え方」です
だからこそ、皆さんと共にこの会議に参加し、国家指導者として、みなさんとともに努力したいのです。
私の発言は皆さんを怒らせるかもしれない
しかし気付かなくてはいけません
水問題や環境の危機がことの本質ではないということです
見直すべきは我々が築いてきた文明のあり、我々の生き方です
なぜそう思うのか
私は環境に恵まれた新さな国の代表です
人口は300万人ほど、いやもうちょっと320万人ほどしかいません
けれど世界で最も美味しい牛が1300万頭
また素晴らしい羊が800万から1000万頭、食べ物乳製品そして肉の輸出国です
国土の90%が有効に使えるほど豊かな国なのです
だから、かつて私の仲間たちは8時間労働のために戦い、ついには6時間労働を勝ち取った人もいます。
しかしそうなったら今度は仕事を2つ持つようになりました
何故か
たくさんの支払いのあるからです。
バイクやマイカーのローンを次から次へと支払っているうちに、私のようなリュウマチ持ちの老人になって人生が終わってしまう
そして自分に問いかけるのです
これが私の一生だったのかと
私が言ってるのは基本的なことです
発展は幸せの邪魔をしてはならない。
発展は人類の幸せ、愛・子育て・友達を持つこと、そして必要最低限のもので満足するためにあるべきものなんです!
なぜならそれこそ一番大事な宝物なのだから
環境のために闘うのなら一番大切なのは人類の幸せであることを忘れてはいけません。
ありがとう
この演説を聞いて、私は「お金の見方」が変わった
これまで私は、
- ゴミを減らそう
- 節電しよう
- 水を大切にしよう
という言葉を聞いても、「なぜそこまで大切なのか」を深く考えたことがありませんでした。
しかしこの演説を聞き、
👉 「貧困問題の本質は、生き方そのものにある」
という考え方に衝撃を受けました。
子どもに“お金の教育”をする意味
我が家では、
- 投資
- メルカリ
- 家庭内起業
などを通じて、子どもとお金の話をしています。その理由は、「お金=消費するためのもの」だけではないと知ってほしいからです。
お金は、
- 誰かを助ける
- 選択肢を増やす
- 時間を作る
- 未来を変える
力にもなります。
「寄付」は特別なお金持ちだけのものではない
ここで、子どもと一緒に考えたいのが、
👉 「支援」という選択肢です。
例えば、子どもの成長と地域支援を継続的に支える「チャイルド・スポンサーシップ」
という取り組みがあります。
チャイルド・スポンサーシップとは?
- 教育
- 保健衛生
- 水資源
- 農業
- 地域経済
などを約15年かけて支援し、「貧困の連鎖」を断ち切る活動を行っています。
単なる一時的支援ではなく、「地域全体を変えていく」という点が特徴です。
子どもと一緒に“世界”を考えるきっかけになる
実際、「寄付をしよう」だけでは、子どもには伝わりにくいこともあります。
しかし、
- 世界には学校に行けない子どもがいる
- 水を安全に飲めない地域がある
- 働かなければ生きられない子どもがいる
という現実を知ることで、「自分たちの暮らし」を見直すきっかけになります。
まとめ|本当に豊かになるために必要なこと
ホセ・ムヒカ氏の演説は、
👉 「もっと働いて、もっと消費して、もっと豊かになる」という価値観に問いを投げかけています。
そして私自身、子どもとの会話を通じて、「お金を何に使うか」の大切さを改めて考えさせられました。
もしこの記事を読んで、
少しでも
- 世界の貧困
- 子どもの未来
- 本当の豊かさ
について考えるきっかけになったなら嬉しいです。
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