なぜあの店は潰れないのか?|潰れない喫茶店の経営戦略を親子で検証!

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先日、子供たちと近所を散歩をしていました。

コロナの影響もあって閉店したお店が多いな~

やっぱりお店を継続するのって難しいんだね~

そんなことを言いながら散歩をしていたら、にぎわっている喫茶店を見つけました。

その喫茶店は、近所に住む老夫婦が営んでいる昔ながらの喫茶店です。

外装も特に特徴的でもない喫茶店。

近所にもいろんな店がオープンしていましたが、ことごとく撤退。

どういう訳かこの喫茶店だけでは、営業を続けることができています。

しかも、その店は、いつ通っても複数のお客さん!

なぜ、何の変哲もない(ような感じがする)喫茶店が、コロナ禍においても営業を続けることができているのか、子供たちと一緒に仮説を立てて検証することになりました。

では、我が家の仮説・検証の結果をご紹介します。

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仮説1 実は、コーヒーがとびきり美味しいのでは?

まず、子供たちが立てた仮説は、こうです。

きっと大手チェーン店には真似できないくらいコーヒーが美味しいに違いない!

コーヒーの味で集客しているんじゃないのか、と考えたようです。

コロナでも客足が途絶えないくらいの「ぶっちぎり」の味があれば、たしかに潰れなくて済むかもしれません。そうか、きっと味には定評があるのかもしれません。

しかし、よく考えてみると、近所では、その店のコーヒーの「味」の噂を耳にしたことはありません。

もちろん、喫茶店ですからおいしいのだとは思うのですが、ネットで調べてみても、その店舗の味についての情報はなし。

それに、近所に新しいカフェができたときには、「コーヒーの豆がいい」などと話題になっていましたが、そのときにも、喫茶店のコーヒーの味は話題には上りませんでした。

そして、店外から店内の様子をうかがうと、コーヒーが空になっているのに長時間話をしている人もたくさんいるようです。

喫茶店が潰れない理由は、どうやら「コーヒーがとびきり美味しいから」ではないのかもしれないという結論になりました。(→美味しくないとは言っていませんw)

仮説2 実は、値段がとびきり安いのでは?

味じゃないのなら、値段が安いんじゃないの?

子供たちは第2の仮説として、きっと格安なので、お客さんがいっぱい入っているんじゃないかと考えたようです。

しかし早速、店頭にあるメニューを見てみると。

コーヒー1杯500円!

「少し高っ!」

安いどころか、チェーン店に比べると割高感すらあります。どうやら格安だからお客さんが集まっているということでもないようです。

仮説3 実は、広告をいっぱい出しているのでは?

味も値段も普通なのであれば、きっと宣伝がうまいのかもしれない。

子供たちの第3の仮説は、広告です。

ということで、折込チラシを探しました。

しかし、特に広告を打っているわけでもないし、お店のホームページすらありません。

ネット上で「隠れ家」的に扱われているかもしれないとお店の名前を検索しましたが、特にヒットもしませんでした。

お店の外装は、気づかないで通り過ぎてしまうくらいシンプルで目立つようなものではありません。

店の入口にメニューが立てかけられているだけでそれ以外の看板や広告などは出ていないようです。看板メニュー的なものもありません。

理由なんなんだ?・・・そこに現れた1人の近所のおばあちゃん

親子で喫茶店の前であれやこれや話していると、いつも子供たちに話しかけてくれる近所のおばあさんが通りかかりました。

子供が近所のおばあさんに今回の調査?の話をすると、おばあさんは、笑いながらこう言いました。

「この店は、特にコーヒーも普通だし、値段も普通。お客さんは、別にコーヒーを飲みたくて来ているというわけではなく、マスターや奥さんとの会話を楽しみにきているんだよ。」

「マスターは、昔からここで喫茶店をやっていて、みんなその時からの知り合いだし、お客さんの中には、もう亡くなった人もいるけど、その息子さんや娘さんがその家を継いで、またこの喫茶店に来て、昔話をしている。」

「それに昔からこの地域にあるから安心してゆっくりできるし・・・」

子供たちは、おばあさんを遮るように

「おばあちゃん!それが答えだ!!」

潰れない喫茶店の経営戦略はこれだ!(たぶん・・・)

今回の件で我が家で共有した内容は以下のとおりです。

その1 不特定多数より「ご近所さん」を攻略している

どうしても集客をしようとすると、広告をバンバン出して、より遠くにより広く知ってもらおうということが真っ先に思い浮かびます。

しかし、実は、この喫茶店は、自分の半径1㎞くらいのご近所さんを攻略しています。

喫茶店の場合だと、到底来店してもらえないような地域の人に広告しても意味はありません。

「SNSで全世界へ」も必要なし。それよりも。

来店しやすい近所の方で5人から10人定番(毎日来てくれる)のお客さんがいれば十分。

そのためには、今では薄れてきているとされている近所の付き合いやある程度の価値観が共通しているコミュニティの存在ってとても大切だなということを学びました。

その2 お金で買えない歴史(文化)で勝負している

そして、もう1つは、歴史はお金では買えないということです。

その地域に根付いた文化や歴史というのは、お金では決して買えないということです。

この喫茶店は、喫茶店と近所の方たちとの絆や関係性といったものでしょうか、はたまた近所の景色の中に喫茶店が溶け込んでいるという風景でしょうか。こういったものを味方につけていたようです。

こういったものは決して大企業がいくらお金を出しても真似できるものではないような気がします。喫茶店のこれまでの歴史は、一朝一夕で何十億支払っても新しく作ることはできません。

こうした文化や歴史にあやかることも大切なんですね。

まとめ

こういった理由で喫茶店はコロナ禍でも安定して集客ができ、潰れないどころか、繁盛しているようです。

と、すっきりしたところで、実際、子供たちと喫茶店に入りました。

そして、もう1つ大事なことに気が付きました。

それは喫茶店を経営しているマスターや奥さんの人柄です。

入店したのは初めてでしたが、マスターが子供たちにいろいろ話しかけてくれて、すっかり我が家も「潰れない喫茶店」取り込まれましたとさw(→コーヒーは普通に美味しかったw)

めでたしめでだしw

おまけ

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勤労感謝の日に我が家で行った家庭内起業(ごっこ)の模様をまとめたシンプルなものになっていますので、参考にどうぞ♪

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