専門分野別「医師」の平均年収大公開!|高収入を目指すならどの専門分野がいい!?

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お医者さんの収入ってどれくらいなの?

専門分野によってどれくらい違うの?

こんな疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。

医師は身近な存在でありながら尊敬され、子供のなりたい職業ランキングでも常に上位。

それでいて高収入!

実は、その収入は専門分野によって大きく異なります。

本記事では、医師の主な専門分野別の平均年収を徹底比較するとともに「なぜ収入が高いのか?」についてご紹介します。なお、この記事では、勤務医を前提としています。

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外科医:技術とリスクが高収入を生む

医師といえば、外科医をイメージする方も多いのではないでしょうか。

外科医の年収は、他の専門分野の医師の中でも一般的に高い傾向にあり平均で1300万円程度と言われています。

高収入の要因は、基本給自体の高さや時間外労働の多さなどが考えられます。

特に心臓外科医や神経外科医は、高度な技術と手術に伴うリスクが反映され、平均年収は約1,800万円から2,200万円の範囲です。

これらの分野では、長時間の手術や緊張の高い医療環境が常態化しており、それが高収入という形で対価となっているともいえます。

日本外科学会
一般社団法人日本外科学会公式サイト

美容整形外科医:高い需要が収入を押し上げる

美容整形外科医の平均年収は、他の専門分野の医師に比べやや高めです。

美容整形外科医は特に都市部での需要が高く、自由診療が主なため、年収は大きく変動しますが、最近の調査では、平均年収は約4000万円から5000万円という報告もあります。

美容整形外科医の特徴は、他の医師とは異なり、患者の命を救うわけではなく、患者の美しくなりたいという欲望をかなえる立場になります。

美容整形外科の医師は、それら患者の悩みを聞き、カウンセリングを行い、どのような手術をするのか決めていくためコミュニケーション能力も必要となり、サービス業のような一面も持っています。

美容整形外科医は、患者の求める美的要望を満たすために高い技術力とセンスが求められ、その対価として高収入を得ています。

一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS(Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)
日本美容外科学会(JSAPS)は、日本形成外科学会の専門医の認定書をもつ有志医師により正会員が構成されている学会で、学会員は、顔、ならびに全身の美容外科に従事しています。

整形外科医:スポーツ医学が牽引

スポーツ選手がケガなどをしたときには、整形外科医の手術が話題となることがあります。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表した資料によると、整形外科医の勤務医の平均年収は約1300万円です。病院勤務医の年収は約1,456万円なので、やや低めの傾向にあるでしょう。

また、整形外科の勤務医の年収は、勤務地、病院の規模、経験年数などによって変わります。

40~50代になると1,400万円~2,000万円程の年収になる医師が増える傾向にあります。

スポーツ医学や関節置換手術の分野では、さらに高収入が期待できます。

これらの分野では、高度な技術や精密な手術が求められ、患者のQOL(Quality of Life)向上に寄与することが高収入につながっています。

日本整形外科学会
日本整形外科学会のホームページです。

麻酔科医:手術不可欠の専門家

麻酔科医と聞くと、手術中の麻酔を管理する人というイメージがありますが、実は、日手術の何日も前から患者さんを診察したり、麻酔管理のために必要な検査を追加したりすることもあります。

手術の後も患者さんの呼吸、循環系の安定や意識レベルの回復を確認するのも麻酔科医の仕事です。

そんな麻酔科医の平均年収は約1,400万円前後で医師全体の平均に近い年収となっています。

麻酔科医は、患者の命を預かる重要な役割を果たし、手術中の安全を守るために高度な専門知識と注意深いケアが必要です。

公益社団法人 日本麻酔科学会
日本麻酔科学会のホームページです。

放射線科医:画像診断の専門家

放射線科医とは、レントゲンやCTなどを使った検査や、放射線を使ったガンの治療などを専門に行う医師のことです。

放射線科医の年収は平均で約1,300万円前後と言われています。

この分野では、最新の医療技術を駆使して患者の診断を行うため、常に技術の更新が求められます。

放射線科医は、精密な画像診断を通じて他の医師の治療を支援し、がんなどの重篤な疾患の早期発見に貢献しており、がん患者の増加に伴い、そのニーズも高まっているといわれています。

その高度な技術と責任が反映された収入と言えます。

公益社団法人 日本放射線技術学会
日本放射線技術学会(JSRT)は,放射線技術学に関する教育・研究を推進し,学術の進歩発展に寄与し,公益社団法人として健康と福祉に貢献することを目指す学術団体です。

小児科医:子どもの健康を守る

小児科医は子どもが生まれてから成長するまでの期間に発症した病気を診断して、治療を行うため、一番なじみのある専門分野の医師ではないでしょうか。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が発表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によれば、小児科医の平均年収は約1200万円です。

子どもたちの成長と健康を見守る重要な役割を果たしていますが、医師の中では、比較的収入は低めです。

これは、小児医療の報酬体系や、子どもの治療に特有の困難さと複雑さを反映していると言えるでしょう。

報告書|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
公益社団法人 日本小児科学会公式サイト

一般内科医:プライマリケアの提供者

内科医は、内臓や血液、神経といった体の内部の診療をするのが役割です。

そのため、彼らは幅広い疾患を診るプライマリケアの提供者(身近にあって、なんでも相談にのってくれる総合的な医者)としての役割があります。

そんな一般内科医の平均年収は約1200万円です。

内科医の数は多いものの、ニーズも多いため、安定した職業といえます。責任の大きさと多岐にわたる医療知識が、収入に反映されています。

日本内科学会

精神科医:心の健康を支える

精神科医は、精神疾患の診断と治療を専門的に行う医師です。

厚生労働省が認定した国家資格である医師資格を持ち、精神疾患や精神障害、神経症、心身症などの診断と治療を専門的に行います。

患者のこころの状態を把握して、薬物療法や心理社会的治療、精神療法などを行います。

そんな精神科医の年収は平均で約1200万円です。

心の健康を専門とし、患者の精神的な問題に対処します。精神科医の仕事は精神的な負担が大きく、患者の感情や行動を理解し、適切な治療を提供する必要があり、このような対価として収入を得ています。

公益社団法人 日本精神神経学会
公益社団法人 日本精神神経学会のホームページ。学会から発信した声明・提言、学術総会、専門医に関する情報など、精神医学、精神科医療に関する情報を掲載中。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

国税庁によれば、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円であり、これと比較すると医師の収入は専門分野に関わらず高額であるといえます。

一方で、医師は、患者の身体や生命に直結する仕事であり、慎重な判断と豊富な知識やスキルが求められるハードな側面があります。

そのような価値が収入の高さに反映されています。

また、専門分野に応じて、ニーズの大小や求められる役割に応じて収入には差があるようです。

開業医になると経営スキルが求められる一方で収入も勤務医よりは高くなります。

そして、医師を目指す方や転職する方は生涯設計をする上では、どの地域では、どのジャンルを選択するかは非常に重要なようです。



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