昔は年末だけだったように思いますが、最近では、1年中やたらと「宝くじ」のCMが流れています。
給料は上がらず、物価や社会保険料が上がるため、なかなか資産形成できないという方も多く「宝くじで一獲千金を狙う!」とする人も多いようです。
一挙に多額のお金を手に入れることができる「宝くじ」は魅力的。
しかし、残念ながら宝くじを購入している人は、お金持ちになれません。
そこで、この記事では、宝くじを買うとお金持ちになれない理由をご紹介し、賢い資産形成の方法をご紹介します。
是非、宝くじ売り場に向かう前に見ていただければ嬉しいです。
宝くじを買い続けている限り「お金持ち」にはなれない
宝くじを購入した人の最近1年間の購入金額は、平均では31,330円です(宝くじ公式HP)
購入金額から見ても、宝くじで「お金持ち」になれると本気で思っている人が意外と相当数いるようです。
しかし、残念ながら、宝くじを買い続けている限り「お金持ち」にはなれません。
その理由は、「宝くじの構造」と「当選後の末路」にあります。
以下、ご紹介します!
理由1 「宝くじ 当選方法」というキーワードで検索したら・・・
宝くじの魅力といえば、何といっても高額な当選金です。
そこで、まずは、「宝くじ 当選方法」などで検索してみました。
「確実にあたります!」
「買うのにいい日はこの日だ!」
「この番号を買っておけ!」
「高額当選者の買い方!」
・・・広告などがたくさん出てきました。
こういう広告主の方には、「なぜあなたが買わないのですか?」という質問をしたいところです。
その方たちは、当選金で儲けている訳ではなく、当選方法を教えるサービスで利益を得ているわけです。
宝くじを買う前にはこういった「分かりやすい落とし穴」があります。
そもそもこういう広告をクリックしてしまう人(落とし穴にはまる人)は、宝くじを買う前の段階で、お金を浪費してしまい、お金持ちにはなれません。
理由2 「宝くじ」の還元率とは?
さて、ここからが本題ですが、宝くじや競馬などのギャンブルにはとても重要な「還元率」というものがあります。
還元率=当選金の総額/賭けた総額
つまり、「何パーセントが参加者の手元に返ってくるか(還元率)」「何パーセントが主催者の取り分か(控除率)」という割合がとても重要。
ちなみに、パチンコやパチスロは還元率が80%から85%です。
つまり、残りの15%から20%が会社へ。
そして、競馬は70%から80%くらい。
つまりJRA(日本中央競馬会)には、売上げのの約20%から30%が入る仕組み。
では、宝くじの還元率ってどれくらいでしょうか・・・。
主催者側に50%超を持っていかれているということです。
主催者側からしたら、これほど美味しい商売はありません。
紙に番号と簡単な絵を印刷して配って、みんなから集めた「お金」の4~5割程度を返還すれば成立する商売!
「こんな商売なら私もしたい!」という方もいるかもしれません。
しかし残念ながらそう簡単にはいきません。
こういった旨味のある商売であるが故、自治体しかできないルールとなっています。
勝手にギャンブルを企画しちゃうと犯罪として逮捕されることもあるようですのでお気を付けください。
理由3 「宝くじ」の当選の確率は?
「でも、当たればいいんでしょ。当たれば1人に高額当選金が入るから還元率なんか関係ない」と思うかもしれません。
では、当選確率はどれくらいなのでしょうか。
まずは、実際に毎年高額当選者が誕生しているようですから、確率はゼロではありません。
「年末ジャンボ」の当せん確率は?
例えば、2020年の発売予定枚数は1,320億円分(1枚300円)の4億4,000万枚でした。
これに対し、1等の本数は22本。
この段階で、計算する以前に、1等が当たる確率は果てしなく低いことが予想されます。
宝くじの当たる確率と良く比較されるのが「雷に打たれる確率」ですが、一生に人が雷に打たれる確率は1000万分の1といわれています。
年末ジャンボの1位が当たる確率は、死ぬまでに雷に打たれる確率より低いということです。
具体的には、発行される宝くじを東京ドームの床に並べると2つと半分。そこから1枚見つけ出す確率と同じくらいということになります。
また、宝くじが当たる確率はサイコロを振って1の目が連続9回でる確率と大体同じ確率です。
宝くじに当選する確率は天文学的数字。
例えば、非常にリスクが多いとされるFXでも上がるか下がるかの50%です。
つまり、宝くじで高額当選しようとすることはかなり無謀なことが分かります。
しかも、自分の力でその確率をあげることもできません。
理由4 仮に当選したとしても・・・
それでも「当選さえしてしまえば自動的に幸せな生活が送れる!」と思うかもしれません。
その原因は、自分の器を超えてしまったお金が急に手に入ることです。
お金が手に入ったら、お金を失ってしまうかもしれない恐怖におびえたり、生活水準が変わってしまう人も多いようです。
また、急にお金使いが荒くなり多額の浪費をしてしまったり、周囲の人が話を聞きつけ急に人が集まりだして揉め事が発生したり、意外とその後トラブルになっている人が多いようです。
さらには、高額の入金の情報を把握した金融機関から不用な投資商品の勧誘もあります。
賢い資産形成の方法(仮に購入資金で投資をしたらいくらになる?)
では、お金持ちになりたい場合、どのようにしたら良いのでしょうか。
ポイントは、中長期的な資産形成です。
「一獲千金!早くお金持ちになりたい!」と思う気持ちを我慢しましょう。
例えば、ジャンボ宝くじは年5回あります。
仮に1回あたり3万円分購入した人がいれば、年間15万円。
宝くじを購入するのに代えて1か月1万円で年5%の利回りの商品に積立投資したとしましょう。
そうすると20年で、なんと360万円(積み立て金額は240万円)!
インデックス投資など、安定的な投資商品を選択すれば、資産形成ができる可能性は高くなります。
さらに、NISAやiDeCoを活用すれば、利益や配当についても非課税となります。
宝くじを購入するより、まずは証券口座を開設し、投資をしながら資産を形成していくことをおすすめします。
まとめ
宝くじは、購入した時点で半分以上主催者に搾取され、非常に低い(ほぼゼロ)の当選確率で、当選してもトラブルに巻き込まれる可能性があります。
そのようなものにお金を投じていては「お金持ち」にはなれません。
その収益の一部は、公益事業に使われています。
これは、税金に似ています。
宝くじを買う人は、自ら進んで「お金」を投じていっていますから、いわば、宝くじは「愚か者に特別に課せられた税金」
「お金持ち」は「税金」を最重要課題としています。節税できる税金は支払わないのが鉄則。
このような点から税金が優遇されている制度を利用するのが、賢い資産形成といえます。
税制の優遇を受けつつ、日々着実に資産を増やしているとともに、自分自身の器も少しずつ大きくしていかなければなりませんね!
是非、コツコツお金持ちへの道を歩んでいきましょう!
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