日本株に投資して安定した配当金が得たいけど
どういう銘柄を購入したらいいの?
高配当株のランキングが公表されているけど
上から順番に買っていけばいいの?
たくさんあって銘柄選びは難しい・・・
難しい用語は苦手・・・
いろんな情報が飛び交っていて
何を信用したらいいか分からない。
このような疑問やお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
米国株の高配当投資も人気ですが、日本の高配当株では、米国高配当株に比べ、「企業の情報が簡単に得られる」「為替の変動によるリスクが無い」などのメリットがあります。
と、いっても、上場企業は、記事作成時点で、約3900社あります(日本取引所グループ(JPX)HPより)
せっかく高配当株に投資しても、減配してしまう、株価自体が下がって結果的に損をしてしまうなど、銘柄の選択に失敗してしまうと、配当収入が得られなくなります。
配当金という「金の卵」を産んでくれる「鶏」を見つけるためには、まず銘柄を絞って、分析するが効率的です。銘柄を絞ることをスクリーニングと言います。
具体的には、各証券会社のWebサイトにスクリーニングができるページがありますので、そちらを利用します。
この記事では、どのような要素でスクリーニングをしたらよいのかをご紹介します。
筆者は、高配当株投資を初めて5年以上が経過しました。今では、毎月数万円程度の配当収入を得ています。
そんな筆者が大切にしていることは「分散」と「安定」です。
投資スタイルは、ひとそれぞれですが、この記事では、私の投資経験で得た「分散」と「安定」にポイントを置いた「高配当株の選び方」をご紹介します。
STEP1 利回り
高配当株への投資ですから、当然、配当利回りの高い銘柄を選ぶ必要があります。
どの位の利回りなら高配当と言えるのでしょうか。
概ね日本の高配当株ETF(高配当株の詰め合わせパックの商品)の利回りは、3~4%です。
まずは、「3%以上」の利回りを高配当株として選定していくのがいいのではないかと思います。
ちなみに「銘柄などを選定せずに高配当株ETFを購入しておけばいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
ただ、このETFだけでは、分散と安定が不十分なので、個別銘柄を自分で分析する必要があります。
STEP2 時価総額で絞る
銘柄の中には、時価総額の大きいものもあれば、中小型ものもあります。
時価総額とは、時価総額は、「株価」×「株式発行数」のことで、この総額を基準に、上位100銘柄を大型株と定義しています。
なお、大型株についで時価総額と流動性が高い上位400銘柄を中型株、それ以外を小型株と分類しています。
一般に、大型株は、知名度があり、いわゆる大企業が多いですが、既に大きくなっているので、今後は低成長の企業が多いと言われています。
また、大型株多くの投資家が購入しているので、市場価格が適正(割安さがあまりない)で安定した企業が多いです。
逆に、中小型株は、数が多く、健全な企業やそうでない企業が混在しています。
企業情報が少なく、投資をしている人も少ないため、中小型株には割安な銘柄もあります。また、流動性が低く、値動きが激しい傾向にあります。
どこまで中小型株を含めるかは、個人の投資方針によりますが、高配当株のポイントは「分散」であることからすると、筆者はある程度中小型株を含んだポートフォリオが良いと考えています。
まずは、大型株から銘柄を選定し、ある程度のポートフォリオが完成したら、さらに小さい小型株を検討したいところです。
STEP3 業種で絞る
高配当株投資のポイントは「分散」と「安定」です。
高配当株投資では、複数の銘柄に分散することがとても重要です。
そして、安定的な高配当を得るのには、業種を分散することがポイントになります。
例えば、金融業界はよくないけど、IT業界は好調だという場合には、金融関連の銘柄をIT関連銘柄でカバーしてくれますし、またその逆もあり得ます。
業種ごとに企業の特徴が変わりますので、業種単位で銘柄を選定することは効果的です。
東京証券取引所では、水産・農林、建設、不動産、保険、サービスなど33業種において分類されています。
このような中から幅広くできるだけ均一に業種を選定することをおすすめします。
STEP4 財務状況を確認する
スクリーニングにより、銘柄数が絞れたら、次は、企業の財務状況を確認します。
財務状況は、今の状態だけではなく、過去10年間(できれば20年間)さかのぼってチェックすることをおススメします。
繰り返しになりますが、高配当株投資では、「分散」と「安定」がポイントになります。
成長を継続していて、安定的に配当が出していて余力があり、株主還元が積極的な企業が高配当株投資には最適です。
では、そのような企業を見つけるためには、具体的に、どのような点を何を分析したらいいのでしょうか。
利益が長期で上昇傾向であること
安定的に配当を得られるように投資するためには、その企業が、過去に安定的に利益を上げているか、成長しているかを確認する必要があります。
具体的には、営業収益・営業利益・1株純利益(EPS)が右肩上がりである企業を選びます。
全ての年で右肩上がりになっているのが理想ですが、コロナの影響を受けている企業も多くあるので、5年10年の長い目え見て右肩あがりとなっているかを確認するとよいでしょう。
配当性向が低い
配当性向は、利益をどの程度、配当に回しているかを示す指標です。
企業は利益が出ると、それを再投資をしてさらなる企業の成長に繋げるか、株主への配当に当てるかを決めています。
配当性向が低い企業は、配当にあてられるお金は、少なくなりますが、成長の為に利益を使っているため、増配される可能性が高い企業です。
逆に配当性向が高い場合は、大部分を株主に配当として還元してしまうため、企業内にお金が残らず、成長がしにくい状態になっています。
一時的な要因を除いて、配当性向が30~50%くらいで推移している企業を選ぶと良いでしょう。
配当が増えている(減配していない)
高配当株投資で嬉しいのは「増配」で、避けたいのは「減配」です。
配当を増やすかどうかは、業績の他、企業の配当方針によっても異なります。
業績に多少変化が合っても減配しない企業が、お付き合いする企業と言えます。
過去の配当推移を見て、減配になっていない企業を探しましょう。
記念配(創立記念など特別な配当)特需による一時的な配当などの特別な要因を省いて考えるのが基本です。
自己資本比率や現金
自己資本比率とは、企業の全体の資産のうちに、返済しなくていい企業の資本がどれだけあるかを示します。
中長期的な財務面の安全性を表す指標の一つです。
例えば、資産のうち、返済しなければならない負債など借入の場合は含みません。
この値が大きいほど、安定しているということがいえます。
自己資本比率は、40%以上あれば合格ではないかと思います。
また、現金を着実に増やしている会社も中長期的に安定していると思いますので、ここもチェックしておきましょう。
ちなみに簿記のと知識を身に着けている方であれば、この段階でいろんな分析ができるかと思います。簿記に興味を持った方は、以下の記事もどうぞ。
STEP5 将来性を確認する
ここでも重要なことは、分散と「安定」です。
配当利回りが高く、財務状況も良い銘柄が選定できたら、最後に将来性を確認します。
その事業で収益を継続、拡大させることが可能かを判断します。
具体的には、企業のホームページなどで決算説明資料を見て、どのような事業で利益を上げているかを確認します。
社会の変化に沿った事業を行う企業を選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、高配当株投資での銘柄探しの方法についてご紹介しました。
高配当株投資のポイントは、ポイントは、「分散」と「安定」です。
分散できるように、各業種から選んで購入し、安定できるように、いろいろな視点から分析することが大切です。
高配当株投資は魅力的で再現性のある方法ですが、せっかく高配当株に投資しても、減配してしまう、株価自体が下がって結果的に損をしてしまうなど、銘柄の選択に失敗してしまうと、配当収入が得られなくなります。
一方で、一度優良な高配当株を見つければ、あとは、基本的には持っているだけで配当金が生まれます。個人的には、高配当株は長期間保有するのがおすすめです。
また、分散が効いていれば、個々の株価に左右されず、全体として大きくマイナスになっていなければいいので精神的にも楽。
そのため、しっかり投資すべき企業を見極める「目」が必要になります。焦らずゆっくり金の卵を生んでくれるニワトリを見つけるようにしましょう!
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今回は、以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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