新興国と先進国は誰が決めている?|新興国投資のメリットとリスクを徹底解説

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最近は新興国のGDPが伸びているらしいよ、新興国株が買いかもね?

新興国の投資信託って手数料が高いし、リスクもあるって聞くけど?

こんな疑問をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。

最近ではインドなどのアジアの新興国市場が注目され関連した投資商品も多数あります。

そのため、新興国市場に関連する投資商品を検討されている方も多いです。

筆者も過去には、新興国市場の将来性に投資をしましたが、リスクが許容量を超えたため、あえなく撤退した苦い過去がありました。

新興国投資は先進国とは異なる要素がたくさんあります。

そこで、この記事では、筆者の経験を基に「新興国市場の特徴や値動きが激しい理由」そして「投資のメリットとデメリット」「新興国が先進国になるための道のり」についてもご紹介します。

新興国と先進国の違い

新興国と先進国は経済発展の段階で異なります。以下にその違いをまとめます。

経済水準

先進国は経済的に豊かで、一人当たりのGDPが高いです。

一方、新興国はまだ経済発展の途中で、一人当たりのGDPが低いことが多いです。

インフラ

先進国はインフラが整っており、交通や通信、エネルギー供給が安定しています。

新興国はこれからインフラを整備していく段階にあります。

政治・社会情勢

先進国は政治が安定しており、法整備も進んでいます。

新興国は政治的な不安定さがあり、社会情勢も変動しやすいです。

誰が先進国と新興国を区別するのか?

先進国と新興国の区別は、主に国際機関や金融機関が行います。代表的な機関は以下の通りです。

国際通貨基金(IMF)

国際通貨基金(IMF)は、国際金融と為替相場の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関の一つです。

IMFは、各国の経済状況を監視し、経済成長率や一人当たりのGDPなどの指標を基に先進国と新興国を分類します。

世界銀行

世界銀行とは、新興国などに対して、貧困削減や開発支援を目的とした整備資金を低利や無利子で融資する国が共同で運営する国際機関です。

世界銀行もIMFと同様に、各国の経済発展状況を評価し、国を分類します。

金融市場のインデックスプロバイダー

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)などのインデックスプロバイダーも、各国を先進国、新興国、フロンティア市場に分類します。

インデックスプロバイダーとは、資格要件を満たしインデックスの使用ライセンスを発行された企業です。

インデックスを利用する際に必要なサービスやサポートを提供することで契約の継続を促すとともに、インデックスを市場に広めることを事業目的とします。

これらの機関やプロバイダーは、経済指標、政治の安定性、インフラの発展度などの複数の要素を総合的に評価し、各国を分類します。

代表的な新興国は?

新興国には以下のような国々があります。

  • ブラジル: 南米最大の国であり、豊富な資源と大規模な農業が特徴。
  • インド: 人口が多く、IT産業が急成長している国。
  • 中国: 経済成長が著しい国で、世界の工場とも呼ばれている。
  • 南アフリカ: アフリカ大陸の中で最も経済が発展している国の一つ

一方で、日本は、東京オリンピック開催の1964年にOECDに加盟し、1972年には西ドイツを抜いて世界第二位の経済大国になりました。

戦後わずか約20年で先進国の仲間入りしたと言われています。

新興国関連の金融商品の値動きが激しい理由

では、そんな新興国関連の金融商品は一般的に値動きが激しいですが、なぜでしょう?

政治・社会情勢の不安定さ

新興国は、政治的な混乱や社会的な問題を抱えています。

これにより、株式市場や為替市場に対する影響が大きく、短期間で大きな値動きが生じることがあります。

例えば、クーデターや政府の突然の政策変更などが市場に大きな影響を与えることがあります。

経済基盤の脆弱さ

新興国は経済基盤が脆弱であることが多く、先進国に比べて経済の変動が激しいです。

世界経済の動向や主要国の財政政策が新興国経済に与える影響も大きく、これが市場の不安定さを助長します。

為替リスク

新興国通貨は先進国通貨に比べて変動が激しいです。

為替市場の変動は投資商品の価値にも直接影響を与えるため、特に外国人投資家にとってリスクが大きくなります。

このように調整を行ったりリスクに配慮したりする必要があり手間がかかるため、新興国投資に関する手数料は割高になっています。

リスクについての実際の事例

ここでは、実際に新興国リスクが現実化した事例をご紹介します。

アルゼンチンの経済危機(2001年)

アルゼンチンは2001年に深刻な経済危機に見舞われました。

政府がデフォルト(債務不履行)を宣言し、通貨の急落が発生しました。この結果、アルゼンチンの株式市場は大幅に下落し、多くの投資家が損失を被りました。

ブラジルの政治スキャンダル(2014年)

ブラジルでは2014年に大規模な政治スキャンダルが発覚しました。

このスキャンダルは政府高官や大企業の幹部が関与する汚職事件で、経済にも大きな影響を与えました。

株式市場は不安定になり、通貨レアルも急落しました。

トルコの通貨危機(2018年)

2018年、トルコは通貨リラの急落に見舞われました。

政治的不安定や経済政策の失敗が原因とされ、インフレ率も急上昇しました。

これにより、トルコの株式市場は大きく揺れ動き、外国人投資家にとってはリスクが顕在化しました。

新興国投資のメリット

新興国投資には、上記のようなリスクがありますが、以下のようなメリットもあります。

高い成長ポテンシャル

新興国は経済成長の初期段階にあり、インフラ整備や産業発展に伴って急成長が期待できます。

企業が生産拠点を新興国に移すことで、現地の経済が活性化し、株式市場も上昇する可能性があります。

高いリターンの可能性

新興国市場はリスクが高い分、成功した場合のリターンも大きくなります。

急成長する企業や産業に投資することで、大きな利益を得るチャンスがあります。

分散投資効果

新興国市場は先進国市場と異なる動きをすることが多いため、ポートフォリオのリスク分散に役立ちます。

異なる市場に投資することで、全体のリスクを抑えることが可能です。

まとめ

新興国市場への投資は、先進国市場にはない高い成長ポテンシャルとリターンの可能性を秘めています。

しかし、その反面で政治的・経済的リスクも大きく、慎重な投資判断が求められます。

筆者としては、まずは少額から始め、情報収集をしっかり行い、分散投資を心がけることをお勧めします。

新興国市場の魅力とリスクを理解した上で、長期的な視点で投資を検討してみてください。

新興国株投資を購入する際は、まず証券口座を開設する必要があります。まだ、開設されていない方は、手数料が格安の証券会社を選択する必要があります。ぜひ以下から開設してください。




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