読書会「魔法のザクロ」をご紹介!|親子で楽しむ学ぶ「ノーペイン・ノーゲイン」

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お金にまつわる物語
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物語を知ったきっかけは「ユダヤ人」に関する本でした。

お金は生まれてから死ぬまで使う道具です。

そんな「お金」に対する教育は学校で教えてくれないため、筆者は、子供たちに数年前からお金の教育を進めています。

海外に目を向けると「お金」儲けの考え方に優れているのは、実は「ユダヤ人」

「ユダヤ人」とされている人の中には、有名な心理学者や経済学者、映画監督やグーグルの創業者やフェイスブックの創業者などが!

そんな「ユダヤ人」には大切している物語があり、教育にも活用されています。

その中には、お金に関する物語も多数。

そんな「ユダヤ人」の方々にあやかりたいなと思っていたところ、一冊の書籍を見つけました。

それがこちらです。

是非親子でこの物語をお読みいただけると嬉しいです。

魔法のザクロというお話

たくさんあるユダヤ人の物語のうち、この記事では、「魔法のザクロ」という物語を紹介します。

あるところに、三人の仲の良い兄弟がいました。

兄弟が成年になったので、10年間各地を修行に出ることになり、その中で「珍しいもの」「不思議なもの」をそれぞれ持ち帰ってくることにしよう!ということになりました。

そして、3人は旅に出かけることになりました。

1番上の兄→「魔法のガラスのコップ」

1番上の兄は、東に行き、ある旅人から「世界の隅々まで見ることができる魔法のガラスのコップ」を手に入れました。

この1番上の兄は、他の弟たちがどんなものを持ってくるかは分からないけど、「きっとこれこそが世界で最も不思議なものだろう」と確信していました。

2番目の兄→「魔法の絨毯(じゅうたん)」

2番目の兄は、西に行き、ある町で絨毯を売っている商人と出会いました。商人にその絨毯はいくらかと聞いたところ、絨毯が買ってにもぞもぞ動き出しました。

そこで、商人が「この絨毯は生きていますので、乗れば、どこにでも飛んでいくことができますよ。」と言いました。そこで、2番目の兄はこの絨毯を大金をはたいて、買うことにしました。

そして「間違いなく他の兄弟たちも抜きんでた不思議なものを手に入れた」と確信しました。

1番下の弟→「魔法のザクロ」

1番下の弟は南に行きました。どんどん南下していくと、不思議な森に出くわしました。さらに、その森の中をどんどん進んでいくと、1本のザクロの木がたっていました。

不思議なことにそのザクロの木にはたくさん花が付いているのに、実は1つしかなっていませんでした。不思議だなと思って、そのザクロの実をとろうとすると、手のひらにぽとっと落ちてきました。

その直後に咲いていた花がザクロに落ちて、そのとたん、急にザクロが、熟れたザクロに変わっていきました。

1番下の弟は、「間違いなく、これこそが世界で一番不思議なものだ」と言って木を切って持って帰ろうとしたが、木は消えてしまいました。

「はっ」として手の中を見たら、手の中のザクロの実だけは消えずに残っていました。

そこで、1番下の弟は、ザクロの実を持ち帰ることにしました。

そして3人は、無事に帰宅し互いに手に入れたものを見せ合いました。

重病のお姫様発見!3人の兄弟の行動は?

1番上の長男が持ち帰った「世界の隅々まで見れる魔法のガラスのコップ」を覗いてみると、なんと、ある国のお姫様が病気を患って、ベットで寝込んでいる姿が映し出されました。

その傍らで王様が泣いている様子も見えました。

「誰か治してくれる者はいないか、早く治してくれる者はいないか。」

「どんな医者を頼んでもこの娘は回復しない。早くしないと死んでしまうかもしれない」

王様が嘆いています。

これを聞いた三兄弟は、急いで向かうことになりました。

2番目の兄が持ち帰った「魔法の絨毯」に乗って、お姫様の元に急いで飛んでいき駆けつけました。

到着すると、1番下の弟が、ザクロを食べればお姫様の病気が治るに違いないと「ザクロの実」を半分に割り、お姫様に差し出しました。

なんと、それをお姫様が食べると、顔に精気が戻り、お姫様が立ち上がることができました。

王様は感激し、3人の兄弟に向かって、「お前たち3人のおかげで姫が回復した。三人の兄弟の誰でも、姫と結婚してよいぞ。三人で話合って決めなさい」と言いました。

すると、姫が「私に質問させてください」と割って入りました。

さあ、お姫様は誰と結婚したでしょうか?

~物語中断~

ここで、いったん中断です。この時点で、これを読んでいるユダヤ人の親子は、ここで、誰と結婚したかを話し合うようです。

親は、子供の意見を聞いて、なぜそう思うのかという質問をして、思考力を養うということです。

では、今回は、ここまで読んでいただいた方も、誰と結婚したか、その理由を考えてみてください。

そして続きを読んで見てください。

~物語再開~

お姫様からの質問と3人の兄弟の答え

姫「あなたは世界の隅々まで見えるガラスのコップで私の重病を発見してくれました。ありがとうございます。そのコップは今でも元のままですか?」

1番上の兄「はい。全くそのままです。」

姫「2番目のお兄様は、あなたの魔法の絨毯にのって、3人で私のところにいち早く駆けつけてくれました。ありがとうございます。その絨毯は今でも空を飛べますか。」

2番目の兄「はい。何も傷ついていませんし、今でも空を飛べます」

姫「さて、3番目の弟。あなたは、私にザクロを食べさせてくれ病気を治してくれました。ありがとうございます。ところで、そのザクロの実は以前のままですか。」

3番目の弟「いえ。お姫様に半分差し上げましたので、今は半分しかありません」

姫「そうですか…」

3番目の弟と結婚することを宣言!?

姫は高らかに宣言しました!

3番目の弟と結婚します。」

その後に姫はこう続けました。

「なぜなら彼は私のために大切なザクロの半分を失ったのですから!!」

と、いうことで一番下の弟とお姫様は、王様や他の兄弟に祝福され幸せに暮らしました。

この物語の教訓は? ノーペイン・ノーゲイン

この物語は、お姫様のために犠牲を払った一番下の弟が、その結果、お姫様をゲットできたというお話。

この物語の教訓は、「何かを得るためには必ず失うものがあり、何も失わず楽して成功を手に入れることはできない」ということです。

「ノーペイン・ノーゲイン」という「犠牲をなくしては成功を得られない」という教訓。

注目すべきは、順序にもあります。

ペイン=痛み(この物語でいうと「ザクロが半分なくなる痛み」)が先で、ゲイン=利得(この物語でいうと「お姫様と結婚できるという」利得)が後。

「お金」の考え方につながります。

実際には「お金を増やしたいけど、リスクは取りたくない」という方も多いです。

しかし、投資の世界では、リスクがゼロものは存在しません。

まずは、利益を得たければ、お金を投げる(いったん手元を離す)必要があります。

そういう犠牲があるからこそ、将来リターンという成功(利益)を得られます。

こういった教えを知っていたら、詐欺商品からも「お金」を守ってくれそうです。

実際にこの物語を聞いた子供たちの反応はどうだったか?

筆者には3人の子供がいますが、それぞれの反応は以下のとおりでした。

「お姫様は誰と結婚すると言ったか?」

長男「1番上の兄。理由は、1番上の兄がいないとお姫様を発見できなかったから」

次男「2番目の兄。理由は、せっかく見つけても絨毯がないとその場所に行けなかったから」

長女「3番目の弟。たぶんイケメンだから」

そこで、物語を読み終えると…結論部分については「どの人も素晴らしいけど、敢えていうならたしかに一番下の弟かな~」と納得した模様。

「でも3人の誰が欠けてもお姫様を助けることができなかったし、3人の兄弟が協力したからこそ助けることができたんじゃないのか」という話の展開になり、すかざず「我が家も3人きょうだい!協力しあって生きていってね!」と言っておきました。

(めでたしめでたし)

今回の記事で参考にした書籍は、以下のとおりです。詳しくお知りになりたい方は、こちらからどうぞ。

楽天:ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 [ 石角完爾 ]

Amazon:ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 (集英社ビジネス書)

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おまけ

筆者は、この記事でご紹介した物語などを通して家庭内での金融教育を進めています。

このたび、我が家では、子供へのお金の教育について実践した模様を電子書籍(kindle版)にして出版しました!その書籍がこちらです!

https://www.amazon.co.jp/dp/B09XVHJ5P7/ref=cm_sw_r_tw_dp_7RMX4CK1SNP1KRGC1ZFP

我が家で行った家庭内起業の模様をまとめたものです。お子さんのマネーリテラシーを向上させたい方は必見です。

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今回は、以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

お金の勉強(親子編も)

このカテゴリーでは、学校や社会で教えてくれない、だけど生きていくために必ず必要な「お金」のことについて記事にしています。親子で楽しく学べる「おまけ」も記事にしています。

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