ご挨拶
どうも、かず~むです。
3人の子供の親をしながら平凡なサラリーマンとして今日も社会の荒波にのまれています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
物語を知ったきっかけは「ユダヤ人」に関する本でした。
「お金」の勉強をしていると、ふと、海外では、子供たちにはどのような「お金」の教育をしているんだろうと気になりました。
その中でも「お金」儲けの考え方に優れているのは「ユダヤ人」ということを聞いたことがあるので、その「ユダヤ人」に聞いてみたい、、、と思いましたが、残念ながら友人にはいない(そもそも外国人の友人が極少)ので、「ユダヤ人」について、自分で少し調べてみました。(→「ユダヤジン」という単語はニュースで耳にしたことは、あるもののどういった人たちかは全く知りませんでした。)
日本ではあまり馴染みはありませんが、いろいろ宗教的な背景はあるようです。
「ユダヤ人」とされている人の中には、超有名な心理学者や経済学者、映画監督やグーグルの創業者やフェイスブックの創業者などが含まれていることが分かり、そしてなんと、有能な人が多くノーベル賞の約40パーセントを占めているようです。
そして、このような「ユダヤ人」の「お金」に関する考え方というのは我々日本人とは違うようです。「ユダヤ人」が大切している物語というのが、たくさんあって、この物語を通して、日常的に、親子で一緒に考え、議論したりしているとのことです。
我が家でもそんな「ユダヤ人」の方々にあやかりたいなと思っていたところ、一冊の書籍を見つけました。それがこちらです。この本に収録されている物語について子供たちと話をした内容をご紹介したいと思います。
「金の冠をかぶった雀(すずめ)」というお話
ソロモン王は、ユダヤの最も有名な王(古代イスラエルの王らしい)で、その知恵の深さと多くの知識は周辺諸国にも知られ、親交を求めて訪問する王や使者が絶えなかったと言われている、それはそれは偉大な王だったようです。
そして、軍事や外交だけではなく、内政についても統治制度を作るなどいろんな活躍をされていたようで、この王様の下では人々は安心して暮らせていたようです。
そんなソロモン王が、鷲(わし)に乗って、自らの領国内を視察していたところ、途中で体調が悪くなり、鷲から落っこちそうになってしまったそうです。
雀が王様を助ける!
これを見ていた、雀(すずめ)たちは、ソロモン王を助けるべく、何百羽と寄ってきて、ソロモン王が鷲から落ちないように支えたそうです。このおかげで、ソロモン王は鷲から落ちることはありませんでした。
そこで、ソロモン王は、雀に大変感謝して、「ありがとう。お前たちのおかげで助かった。ついては、何でも欲しいものをあげよう」と言いました。
褒美は何がいい?
これを受けて、雀たちは巣に戻り、ソロモン王に何を申し出るか大議論をしましたが、雀たちは、みんな勝手なことを言って、なかなか話がまとまりませんでした。
雀の中には、「いつでも身を隠して置けるブドウ畑がいいんじゃないか」「いつでも安心して水が飲める池がいいんじゃないか」「いつでも食べ物に困らないように野原に穀物をまいてもらうはどうだろう」という意見があったようです。
そんな中で1匹の雀が、「お~い、ソロモン王と同じような金の冠をかぶて飛んだらさぞかし格好がよくて誇らしく見えるんじゃないか」と言ったところ、全員が「そうだ、それだ!そうだ、それを頼もう」ということになり、「金の冠」をソロモン王に希望することで、意見がまとまりました。
雀の希望は「金の冠」・・・その結末は?
そこで、雀たちは、ソロモン王のところに行き、「王様と同じ金の冠を私たち全員に下さい。それが私たちの願いです」と申し出たようです。
~物語中断~
ここで、いったん中断です。この時点で、これを読んでいるユダヤ人の親子は、ユダヤ人は、雀はどうなったかな?などを話し合うようです。
親は、子供の意見を聞いて、なぜそう思うのかという質問をして、思考力や発想力を養うということです。
では、今回は、ここまで読んでいただいた方も、雀はこの後どうなったか、その理由を考えてみてください。そして続きを読んで見てください。
~物語再開~
これを聞いたソロモン王は「あまりいい考えではないな。もう1度考え直してはどうか」と助言したようですが、雀たちは「いや、ぜひ王冠をください」と繰り返し言って食い下がったので、「それほどいうなら仕方ない」と言って、雀たちの望み通り王冠を全員に被らせて、願いをかなえてあげた。
雀たちは、すぐに希望が叶えられたので大いにはしゃいで大空を飛び回った。
ところが。
これまで雀たちには目もくれなかった猟師たちが、金の冠をかぶっているのを見て、あの金の冠が手に入れば、「お金」になるぞと思って、全国で雀狩りが行われるようになってしまいました。
その結果、仲間たちはみんな撃ち落され、遂には残るのは、5匹だけとなってしまいました。そこで、最後の5匹は、ソロモン王のところに、命からがら駆けつけて、「申し訳ありません。私たちが間違っていました。金の冠はもう要りません。」と言いました。
これをきいたソロモン王は、雀から金の王冠をを取り外し、少しずつ、雀は平穏を取り戻し、何年かのうちに、また元の雀の数になり、元の状態に戻ったということです。
今回の教訓→財産を見せびらかすと身を滅ぼす
このお話の教訓は、「財産を見せびらかすと身を滅ぼす」ということで、この物語の場合は、人の目には普通の雀と映って興味を持たせないのが一番安全だったということになるのではないでしょうか。
例えば、雀が空を飛ぶときには、金の王冠を外して飛んでいたら猟師に見つかることがなかったかもしれないですよね。
この教訓は、「お金」を守る場面にも共通するところがあって、急に「お金」を手にしたからといって、派手に振舞ったり、年商〇億、貯金残高〇万円と豪語していると、強者や悪い人に狙われてしまうことになりかねません。
身分相応の「お金」を手にし地味にかつ着実に利益を守りながら増やしていくのが大事だということになります。
例えば、自分が強盗だとして、100均で売っているエコバックを持っている人と、高級ブランドのバックを持っている人だったらどちらを狙うか、例えば、詐欺をしてやろうとした場合に、財産をあまり持っていなさそうな一般人と周りに自分の財産(例えば1000万円)もっていると豪語している人ならどちらを狙うか、説明するまでもないですよね。
財産を見せびらかすことによって、そういった「無用な」リスクが生じてしまうことになるため、安全に少しずつ目立たないように利益を積み重ねていく必要があるということですね。
これは、「お金」の「守る力」と関係する話だなと思いました。
我が家の子供たちの反応はどうだった?
では、我が家の子供の反応はどうだったか?我が家バージョンです。我が家は、長男(中1)、次男(小1)、長女(年少)の3人の子供がいます。
金の冠を王様からもらった雀たちはどうなったかという質問をしたところ、
長女「それを被って楽しく飛び回った」(→ふむふむ)
次男「それを売って「お金」に買えて楽しく過ごした」(→「お金」に変えるなら初めから「お金」をもらわないか?)
長男「目立ち過ぎて捕まった」(→おっ!正解!)
という回答でした。
そこで、今回の説明をしたところ、自分の財産について不用意に見せびらかしてはいけないという部分で、次男が「だってYouTubeの広告には「いくら稼げました!」とかいっぱい言っている人いるけど、あれはダメなの?」という質問がありました。
それに対しては、「そうだね、稼ぐ方法を知りたい人から「お金」をもらうために宣伝してるんだけど、「お金」を持っているということをアピールすのは危険だし、宣伝しているつもりだろうけど、稼げるなら普通、人に言わないよね」というと納得していました。
長女は、過去に次男に「お金」を取られたことを思い出し、妙に実感していて、すぐに自分が貯めているお小遣いをしまいなおしていましたw
長男は、自分が答えを出せたことに満足げでした。(→なぜ答えが出せたのかは不明。もしやマネーリテラシー向上しているのか!?)
今回は以上で~す。最後までお読みいただきありがとうございました。今回、参考にしたものはものは以下のとおりです。詳しくお知りになりたい方は、こちらからどうぞ。
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