夏休みも残りわずかになったある日、子どもの体操服を出してみたら「あれ、丈がつんつるてん…」。
上履きのつま先はすり切れ、絵の具セットのチューブはほとんど空っぽ。2学期の準備をしようとした瞬間、財布の中身がどんどん心配になっていく
——そんな経験、ありませんか。
我が家も3人の子どもがいるので、夏休み明けは毎年「まさかここまでかかるとは」という出費に驚かされます。
「学用品費なんて大した金額じゃない」と思っていたら、気づいたときには数万円単位の出費になっている。
これは多くのご家庭に共通する落とし穴です。
「学用品費」は家計の中で意外と見落とされがちな存在
教育費というと、多くの方が塾代や大学の学費など「大きな金額」をイメージします。
しかし、日々の学用品費は「小さな出費の積み重ね」であるがゆえに、家計簿の中で見えにくく、対策が後回しにされがちです。
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立小学校に通う子どもにかかる年間の図書・学用品・実習材料費は平均32,487円、中学校ではその1.06倍、高校ではさらに1.17倍にのぼるというデータがあります(出典:文部科学省「子供の学習費調査」)。
ノートや絵の具、体操服、上履きといった「一つひとつは小さい出費」が、1年間でこれだけの金額に積み上がっているのです。
さらに、夏から秋にかけては家計にとって厳しい季節でもあります。
帝国データバンクの調査(2026年8月発表)では、2026年9月は食品の値上げ品目数が単月で4,531品目と2026年内で最多になる見込みとされており、学用品費だけでなく食費の負担も重なりやすい時期です(出典:株式会社帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査)。
「2学期は出費が重なる季節」だと知っておくだけでも、心構えが変わってきます。
学用品費がかさむ3つの原因
原因1:成長のスピードを見誤っている
体操服や上履きは「まだ使えるだろう」と思っていても、子どもの成長は想像以上に早いものです。
特に夏休みのような長期休暇明けは、サイズアウトに一気に気づくタイミングになります。
原因2:「まとめて買う」発想がなく、都度買いになっている
必要になるたびに慌てて買うと、比較検討する時間がなく、割高な選択をしがちです。
計画的に準備している家庭と比べると、同じものを買っていても支出額に差が出やすくなります。
原因3:学用品費を「特別費」として予算化していない
毎月の生活費だけを管理していて、学用品費のような「年に数回、まとまって発生する費用」を見込んでいないと、その月の家計が急に赤字になったように感じてしまいます。
実際は赤字ではなく、「想定していなかっただけ」ということが多いのです。
解決策:学用品費を「年間予算」として先に確保しておく
学用品費は「突発的な出費」ではなく「毎年必ず来る予定された出費」です。
これを前提に、年間を通じて少しずつ積み立てておく発想に切り替えるだけで、家計へのダメージは大きく変わります。
「都度買い」と「年間予算化」で、家計へのインパクトがどう変わるかをまとめました。
| 準備方法 | 買い方 | 心理的な負担 | 家計への影響 |
|---|---|---|---|
| 都度買い | 必要になった時に慌てて購入 | 急な出費でストレスが大きい | 割高になりやすい |
| 年間予算化 | 毎月少しずつ積み立てて計画購入 | 想定内なので安心感がある | 比較検討でき節約しやすい |
年間3〜5万円ほどかかる想定であれば、月にならすと2,500〜4,000円程度です。
「学用品費用の袋・口座」を1つ用意し、毎月先取りで貯めておくと、いざという時に慌てずに済みます。
児童手当の使い道の記事でも触れていますが、児童手当の一部をこうした学用品費に充てている家庭も多く見られます。
準備の流れは、次の4ステップで考えるとわかりやすいです。
我が家では、長男のお下がりを次男・長女が使えるように「名前を書かずに記名シールで管理する」ようにしてから、買い替えの頻度がぐっと減りました。
ちょっとした工夫ですが、意外と効果があります。
今日からできる具体的なアクション
2学期が始まる前の今だからこそ、できることがあります。
次の3つのうち、まず1つから始めてみてください。
- ✅ 子どもの持ち物(体操服・上履き・文房具)を一度すべて出してサイズと状態を確認する
- ✅ 買い替えが必要なものをリストアップし、優先順位をつける
- ✅ 「学用品費」専用の袋や口座を1つ作り、毎月一定額を先取りで貯め始める
お子さんが自分の持ち物を一緒にチェックすることは、「ものを大切にする気持ち」や「お金の使い方」を学ぶきっかけにもなります。
学校でお金についてあまり教わらない今だからこそ、家庭での実体験が大切です。この点は学校でお金を教えない理由でも詳しくお話ししていますので、あわせて読んでみてください。
まとめ
学用品費が家計を圧迫するように感じるのは、金額そのものよりも「想定していなかったこと」が原因であるケースが多くあります。
「毎年必ず来る出費」として先に予算化しておくだけで、同じ金額でも心の負担は大きく変わります。2学期が始まる前の今のうちに、ぜひ持ち物チェックから始めてみてください。
浮いたお金の活かし方について知りたい方は、子育ての秘訣と金銭教育や、家庭内でお金の仕組みを学べる家庭内起業ごっこの記事も参考にしてみてください。
また、教育費の準備と並行して家計に余裕を持たせたい方には在宅副業で月5万円の記事もおすすめです。
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