「え、こんなにかかるの!?」入学前に知っておきたいお金の現実
「来年、子どもが中学(または高校)に入学するんだけど、どれくらいお金を準備しておけばいい?」
そんな悩みを抱えている方、多いと思います。
筆者もわが子が高校入学を迎えたとき、「授業料の無償化があるから大丈夫だろう」と高をくくっていたら、4月の出費が予想の2倍以上になってしまい、かなり焦った記憶があります。
授業料は無償でも、お金はたっぷりかかる——それが中学・高校入学の現実です。
2026年は物価高が続き、制服代も教材費も年々値上がりしています。
文部科学省の調査でも、「授業料以外の教育費支援が増えてほしい」と答えた保護者が4割以上にのぼっています。
今回は、FP(ファイナンシャルプランナー)資格を持つ筆者が、中学・高校入学時にかかる費用をリアルな数字で総まとめします。ぜひ参考にしてみてください。
「無償化=お金がかからない」という誤解
高等学校等就学支援金制度(いわゆる「高校無償化」)のおかげで、授業料そのものは多くの家庭で軽減されるようになりました。
2026年度からは所得制限も撤廃され、私立高校でも年45.7万円まで全世帯が支援対象となります。
ところが、学校生活に必要なお金のうち、授業料が占める割合は全体の半分にも満たないケースが多いのが現実です。
残り半分以上を占める「授業料以外のコスト」を事前に把握していないと、入学直後に家計が大きく揺らいでしまいます。
だからこそ、今のうちにしっかり全体像を把握しておきましょう。
見えない出費が膨らむ3つの原因
原因① 入学時に一括購入するものが多い
制服・体操服・上履き・通学かばん・教科書など、入学式までにそろえなければならないものが一気に押し寄せてきます。
これらは「まとめ買い」が基本なので、4月の1か月だけで数十万円の支出になることも珍しくありません。
特に制服は学校指定のため、価格交渉もほぼできません。
2026年現在、物価高の影響で制服代は5年前と比べて約10〜15%値上がりしている学校も多く、ジャケット・スカート・ズボンなどフルセットで5〜8万円が一般的です。
原因② 部活・習い事の費用が見えにくい
「部活は学校でやるから無料じゃないの?」と思いがちですが、実態はかなり異なります。
部費(月1,000〜5,000円)に加え、スポーツ系なら専用シューズ・ユニフォーム・遠征費、文化系なら楽器代・コンクール参加費などが必要になります。
人気のある吹奏楽部では、楽器代だけで年間数万円かかることもあります。
原因③ 学校行事・修学旅行の積み立てが家計を圧迫する
修学旅行は中学・高校それぞれ1回ずつあり、費用は一般的に5〜15万円程度です。
毎月数千円ずつ積み立てていくとはいえ、その分が毎月の家計から引き落とされ続けます。
林間学校・校外学習なども加わると、「今月また引き落とし…」が続くことになります。
実際いくらかかる?中学・高校入学時の費用一覧
下の表で、公立・私立それぞれの目安費用をまとめました。
入学前後の1年間でかかる費用の参考にしてください。
| 費用の種類 | 公立中学(目安) | 私立中学(目安) | 公立高校(目安) | 私立高校(目安) |
|---|---|---|---|---|
| 授業料 | 無償 | 月2〜6万円 | 無償〜年11.8万円 | 支援金制度あり |
| 制服・体操服フルセット | 3〜6万円 | 5〜10万円 | 3〜7万円 | 5〜10万円 |
| 教科書・教材費(年間) | 1〜2万円 | 2〜5万円 | 2〜4万円 | 3〜6万円 |
| 部活費・用具代(年間) | 2〜10万円 | 2〜10万円 | 2〜15万円 | 2〜15万円 |
| 修学旅行積み立て(月) | 3,000〜5,000円 | 5,000〜1万円 | 3,000〜8,000円 | 5,000〜1.5万円 |
| 塾・習い事(月) | 1〜5万円 | 1〜5万円 | 1〜5万円 | 1〜5万円 |
| 給食費(月) | 0〜5,000円※ | 0〜6,000円 | なし(弁当・購買) | なし(学校による) |
| PTA会費・学年費(年間) | 5,000〜1万円 | 1〜2万円 | 5,000〜1.5万円 | 1〜2万円 |
※給食費は2026年度から全国規模の無償化が進んでいますが、自治体によって異なります
入学初年度だけで、公立中学でも30〜50万円、私立高校では100万円超えも珍しくありません。
この金額を知っているかどうかで、準備の質がまったく変わります。
具体的な解決策:今からできる3ステップ
ステップ1:入学前に「費用リスト」を作る
まず、入学予定の学校に問い合わせるか、学校説明会でもらえる資料をもとに「入学時にかかるもの一覧」を作りましょう。
制服店・教材販売業者が説明会に来ている場合は、その場で金額を確認するのが一番確実です。
ステップ2:入学前年の春から「入学費用口座」で積み立てる
目標金額が決まったら、入学まで残り何か月あるかを逆算し、毎月一定額を専用の口座に積み立てます。
たとえば「入学時に40万円必要→12か月で積み立て→月3.3万円」という計算です。
子ども手当(児童手当)を入学費用専用口座に直接振り込む設定にするのもおすすめです。
ステップ3:補助制度をフル活用する
自治体によっては「就学援助制度」を利用できます(世帯収入の条件あり)。
また高校生には「高等学校等就学支援金」の他に、都道府県独自の上乗せ支援がある場合も。学校の事務窓口や市区町村の窓口に問い合わせてみてください。
支出に向けた資産形成についても、新NISAとiDeCoの優先順位を把握しておくと、教育費を積み立てながら老後資金も準備できて一石二鳥です。
今日からできる具体アクション
✅ 入学予定の学校(または候補校)の「入学費用目安」をネットか説明会で調べる
✅ 家計簿アプリや家計ノートに「入学費用積立」の項目を追加する
✅ 児童手当の振込先を「入学費用専用口座」に変更する
✅ 市区町村の「就学援助制度」「高校の授業料支援」の対象かどうか確認する
✅ 入学年度のボーナスを教育費の補填に充てる計画を立てる
まとめ:「知ること」が最大の節約です
中学・高校入学にかかるお金は、授業料だけ見ていると必ず足をすくわれます。
制服・部活・修学旅行・塾など、「見えない出費」を総合すると、入学初年度は30〜100万円規模になるのが現実です。
準備できる人と準備できない人の差は、「知っているかどうか」だけです。
この記事が、入学費用の全体像をつかむきっかけになれば幸いです。
まずは「うちの場合はいくらかかるのか」を書き出すことから始めてみましょう。
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