お子さんのいるご家庭では・・・
子供が宿題や勉強をしないけどどうしたらいい?
「どうして勉強しないといけないの?」と言われてどう答える?
お子さんのお持ちのご家庭ならに一度や二度はこのような悩みを持った方が多いのではないでしょうか。
子供に「勉強しなさい!」と必ず返ってくる「どうして勉強しないといけないの?」という質問。
筆者も子育て中なので、ほぼ毎日このようなやりとりをしていました。
ところが、冷静になって考えていると親自身もあまり勉強の必要性を分かっていないことに気が付きました。
そして、この記事では、子どもからの「どうして勉強しないといけないの?」という質問に対するNGな回答例や筆者の考えをご紹介します。
子育てには、正解はなく、お子さんの性格などにもよりますが、この記事をきっかけに親子のやり取りをスムーズになればいいな〜と思います。
「どうして勉強しないといけないの?」NG回答集
まずは、「これは言ってはいけないよね」という回答をご紹介します。NGワードです。
「いい会社に入るためだよ」
いい会社に入るために勉強しなくちゃいけないんだよ。
この言葉を聞いて「よし、やろう!」ということは皆無です(実際には言いがちですがw)
子供は「いい会社」の意味が分かりませんし、そもそもいい会社の定義もあいまい。
そんなよく分からないもののために勉強なんかできるか!といった心境ではないでしょうか。
実際に、学力(偏差値)と将来の収入の関係については、以下のとおりです。
https://president.jp/articles/-/61839
たしかに、会社員や公務員を見ても大卒、高卒などで給料の差はありますが、◯◯大だから高いとか◯◯高校だから安いということはありません。
社会人経験のある方はお分かりですが、働いていて「◯◯大卒」だけでご飯が食べられることは、ありません。
あくまで社会人としての価値(実績に対する価値)があるかという評価がされそれが収入になります。
また最近では起業する方も多く、学歴とは違った能力(例えばコミュニケーションなど)が求められます。
「いい会社に入るために勉強しなさい」はまさに死語かもしれません。
「立派な大人になるためだよ」
立派な大人になるために勉強をする必要があるんだよ!
子供からの質問に筆者もこの内容の答えをしましたが、子どもから更に質問。
「立派な大人って?」
「…」
はて?立派な大人ってみんな高学歴なんでしょうか。
例えば、大事をなした歴史上の人物の中には、たしかに類まれなる知力をもった人もいますが、高度な行動力で世の中を変えた人や時勢を読んで英断した人もいます。
そして、スポーツを通じて感動を与えてくれる人もいます。
立派な大人になるためというのもちょっと無理があり抽象的。
そもそも立派な大人に興味のない子供からは「そんなに立派な大人になりたければあなたが勉強したら?」と返ってくるかもしれませんw
「・・・そんなことは考えなくていいから勉強しなさい」
そ、そんなことは考えなくていいからとにかく勉強しなさい!
これが一番最悪で、一番言いがちな回答です。
実は筆者も周りの大人から言われた経験がありますし、子供たちに言ってしまった経験も。
自分の答えのよく分からない質問をされ、面倒くさくなって言ってしまう大人が多いようです。
無目的でとりあえず勉強しろと言われて、勉強する子供がいないどころか、勉強嫌いを量産してしまうフレーズです。
子供とて一人の人間。
なんの為に自分の時間を使って勉強をする必要があるのか?を逃げたり、面倒くさがらずに説明してあげることが必要です。
勉強する意味は、2つ
どうでしょう。
どれもついつい言ってしまうフレーズでしたが、このフレーズで子供が勉強することはありません。
まずは、親自身が勉強する意味を理解しておく必要があります。
この点、いろんな視点で分析や研究されている方がいますが、筆者は以下の2点に尽きるのではないかと思います。
「諦めなくてよいものを諦めなくて済む」
例えば、新幹線という乗り物を知らない人がいたとします。
「遠くの町に旅行に行きたい」~と思っていたとします。
だけど、歩いたり自転車ではいけないから、あきらめます。
この場合、新幹線という乗り物を知っていたら、あきらめなくてよかったかもしれません。そして、遠くの町の様子や人との交流などを直接体験できたかもしれません。
だから、知識を入れておくことが大切です。
また、知識やスキルはお金と違って、人に取られたり落としたりはしません。そして、その知識を土台にしてお金を稼ぐこともできます。
例えば、大人になっても会社に勤めていて収入が少ない場合に、英語ができたり、プログラミングなどができた場合には、それを副業の材料として収入を増やすことができるというようなこともあります。
そうして充実した人生を歩む選択肢が増え、お金を理由に諦めないといけないことが減ります。
このように勉強しないと(知識がないと)「諦めなくてもいいことを諦めてしまうことになりかねない、だから勉強する必要があると言えます。
もう1つ・・・【諦めるべきものを正しく諦められる】
一方で、できないものはできません。
逆立ちしたとしても、できないものがあります(筆者は逆立ちすらできませんw)。
そういう場合には、「これは、できない」という判断を、できるだけ早く行なって、他の可能性のある選択肢を探したほうがいい。
ただ、ここで必要になるのが「知識」です。
「逆立ちしてもできない」という判断は知識がないとできません。
例えば、徒歩で東京から北海道に向かう人がいて、「今日中に到着したい!」と言っていたとします。
徒歩ですので、1日で到着するのは無理です。
どうしても今日中に到着しないといけないのであれば、一刻も早く徒歩という選択肢を諦めて、他の方法を考えた方がいいですよね。
そういう判断ができるのは、東京から北海道までの距離を知っていて、徒歩のスピードも知っているからです。
もしこれらの知識がない場合には、いけるかなどうかなと迷っている時間が生まれて、場合によっては、もしかしたら行けるかも!みたいな感じで迷いながら歩き出してしまって、最終的には無理だった・・・ということで、大幅な時間ロスが生まれてしまうことになります。
人間は誰しも24時間しかありません。
時間は有限で、限られた時間をどう使うか、という時間割が勝負です。
その時に迷う時間と、進んだことにかけ時間(この場合だと徒歩の限界までの時間)、これをいかに削るかということが重要で、それにはやっぱり知識が必要です。
人間、あきらめも大事。ただ正しく諦めるという決断をするのには、知識が必要でそのために勉強する意味があると言えます。
まとめ
いかがでしたでしたでしょうか。
知識を入れること(勉強すること)とは、できることとできないことを正しく区別して、諦めるべきタイミングで正しく諦めるために、必要だということになります。
子供から「どうして勉強しないといけないの」と聞かれたときには、是非今回の記事を参考にしてみてください。
おまけ
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