
うちの自治体は医療費助成があるし、保険は不要では?

子どもに保険って、実際どこまで必要なの?
お子さんのお持ちのご家庭ならに一度や二度はこのような悩みを持った方が多いのではないでしょうか。
筆者も、子どもが生まれた当初は「まだ健康だし、医療費も無料だし大丈夫」と思っていました。
ところが、予想外のケガや入院、そして「医療費以外」の出費に直面してからは、「保険って“いらない”のではなく、“備えるもの”だったんだ」と強く実感するようになったのです。
今回は、子どもの保険について「入るべきか?それとも入らなくていいのか?」を判断するために必要な知識を、実例を交えながら解説します。
医療費が無料でも、保険でカバーされない“隠れコスト”
多くの自治体では、子どもの医療費は小学生〜中学生まで「自己負担ゼロ」または「月数百円まで」となっており、いわゆる「子ども医療費助成制度」が整っています。
確かに、風邪や軽いけが程度なら、この制度で十分カバーできます。
しかし、保険がカバーするのは“医療費”だけではありません。
たとえば、以下のような医療費以外のコストは自治体の助成対象外になることが多いのです。
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入院時の差額ベッド代(1泊5,000円〜1万円)
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付き添いのための親の仕事の休業損失
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入院中の食事代や日用品費
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長期入院による学習サポートや家庭教師代
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通院・転院の交通費、宿泊費
これらを保険で補うことができると、いざというときの金銭的・精神的な安心感がまったく違います。
実体験:思わぬ入院で10万円以上の出費。助けられたのは“子ども保険”
筆者の娘が5歳のとき、発熱から肺炎を発症し、約10日間の入院が必要になりました。
幸い医療費は自治体の助成でカバーされましたが、それでも以下のような費用がかかりました。
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入院時の個室ベッド代:1日7,000円 × 10日間
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入院中の食事・日用品:約15,000円
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通院交通費・駐車場代:5,000円
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親の有給消化・休業による収入減:試算約30,000円以上
ということで、トータルで約10万円以上の持ち出し!
しかし、当時入っていた共済型の子ども保険から入院給付金が1日5,000円×10日分=50,000円支給され、金銭面でとても助かりました。
この経験を通じて、「健康な今だからこそ保険に入っておくべきだった」と感じるようになりました。
子どもに保険が“特に役立つ”3つのシチュエーション
子ども用の保険が役立つ場面は様々あります。
ここでは、特に役立つシチュエーションをご紹介します。
ケガや骨折の頻度が高くなる「小学生以降」
公園・スポーツ・学校活動など、子どもの活動範囲が広がると、骨折・ねんざ・顔面のけがなどのリスクが一気に増えます。
医療費は無料でも、通院の交通費や付き添いの時間、学習サポートのコストなどが家計にのしかかることも。
慢性疾患やアレルギーで継続的な通院が必要な場合
喘息、アトピー、アレルギー体質など、継続的な投薬や診察が必要な子は意外と多く、家族のスケジュールにも影響が出ます。
こうしたケースでも、入院・通院保障のある保険は役立ちます。
将来、子ども自身が保険に入れなくなるリスクへの備え
意外と知られていませんが、「子どものうちに病気やけがをすると、大人になってから保険に入りづらくなる」ことがあります。
たとえば、心疾患・ぜんそく・てんかんなどは、将来の生命保険・医療保険の加入制限につながる可能性があります。
元気なうちに保険に加入しておけば、その後の持病を理由に保障が打ち切られることは基本ありません。これは親としての「未来へのギフト」にもなり得るのです。
加入のポイント|無理なく備える3つのコツ
「あまり子供に保険をかけすぎると家計に影響が…」という方も多いかと思います。そこで、ここでは家計に無理なく備えるコツをご紹介します。
月1,000円〜2,000円程度の共済型保険から始める
高額な保険ではなく、必要最低限の入院・通院保障があるタイプで十分。
コープ共済や県民共済などのシンプルな保険が人気です。
“教育資金+医療保障”がセットになった保険を選ぶ
学資保険に医療保障が付いているタイプなら、「貯蓄」と「万が一への備え」が同時にできます。
子どもが中学・高校と進むにつれ、医療+学費の負担が増えるため、長期的な視点での設計が重要です。
加入前に“比較サイト”や“無料相談”で確認
保険は一度入ると見直しが難しいため、複数社のプランを比較してから決めるのがおすすめです。
子どもに合ったプランを提案してくれる無料のオンライン相談サービスも活用できます。
▼あなたの家庭に合った子ども保険をプロが提案
「子どもの保険は必要か?」への答えは、「家庭の考え方」次第
結論として、子どもの保険が絶対に必要とは限りません。
でも、「いざというときのお金」「親の心の安心」「子どもの将来の選択肢」を考えたとき、少額でも備えておく価値はあります。
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医療費が無料でも、想定外の出費はある
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長期入院や事故のリスクはゼロではない
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子どもの未来のために、“今だけ加入できる”保険がある
これらを理解したうえで、「備える」か「備えない」かを選ぶことが大切なのです。
まとめ|親だからこそできる、未来への準備
保険は“もしものときの備え”であると同時に、親から子どもへの思いやりの証でもあります。
健康で何も起きなければそれが一番。けれど、何かが起きたときに、「あのとき保険に入っておけばよかった」と後悔しないように、今のうちに家庭の方針として整理しておくことが大切です。
方針で迷ったらプロに相談することも大切です!
おまけ
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我が家で行った家庭内起業の模様をまとめたものです。お子さんのマネーリテラシーを向上させたい方は必見です。
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