ご挨拶
どうも、かず~むです。
3人の子供の親をしながら平凡なサラリーマンとして今日も社会の荒波にのまれています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
この記事を読めば→プロセスエコノミーと信用経済について分かる!かも。
先日、近所の農家とJAが毎年主催している「玉ねぎ堀り」大会に申し込んでいました。
参加者が収穫した玉ねぎは持ち帰ることができるイベントで、我が家でも恒例の行事として、子供と楽しみにしていました。
しかし、今年は、新型コロナウイルスの影響で、あいにく、玉ねぎ堀りイベントは中止となりました。
事前に担当者の方から「玉ねぎ堀りのイベントは中止になりましたが、当日は、畑で玉ねぎを販売しますが、予約はどうされますか?」というお話があったので、買いに行くことにしました。
今日、畑に行ってその玉ねぎを購入しました。こちらです(笑)
予約した時間に畑へ行くと、JAの担当者の方が、「申し訳ありませんが、ご連絡したとおり今回は玉ねぎ堀りは中止なりますので、玉ねぎの販売のみとなります」と。
畑では農家の方が玉ねぎを袋詰めしていました。
「今回は玉ねぎ堀りがなくなったので、やっぱり今回は少ないんですかね?」と聞いたところ、「いいえ。ほとんど定員一杯です。」との回答が。
イベントが中止になり、玉ねぎの購入だけなのに定員が一杯なのか?
そのヒントは農家の人との雑談の中にありました。
この記事を読んでいただければ、プロセスエコノミーや信用経済の重要性が分かる!かもしれません。私はこの本を読んでいたのですが、農家の人との雑談の中で得た今の時代のビジネスに必要なもののヒントを紹介したいと思います。
では、以下で詳しくご紹介します。
「普通の玉ねぎの販売」がなぜ大盛況?→プロセスエコノミーの重要性
玉ねぎを注文して用意してもらっている時間に、農家の人と立ち話をしました。
我が家では、毎年玉ねぎ堀りのイベントを楽しみにしていることを伝えた上で、なぜこういったイベントを始めたのかと質問。
そうすると、農家の方(かなりの人生の先輩の方)はタオルで顔をぬぐいながら答えてくれました。
「子供たちは、完成された綺麗な店頭で並んでいる玉ねぎを玉ねぎだと思って購入しているが、どんなところでどんな風に育って、どういう状態で土の中に埋まっているのか知ってもらいたいし、親子で掘り起こす体験を楽しんでもらうことで、親子での思い出や経験を提供したいな~と思って、それで、この企画をやることにしたんですよ。私たちの収穫の手間も省けるし、普通の値段より少し割高にしてもみんな来てくれるからお金になるし、笑顔も貰えるし一石三鳥ですよ(笑)。農家の戦略ってやつですかね(笑)」
最近は、技術の進歩によって、商品やサービス自体の差(性能やデザインの差)というのは無くなってきたし、価格競争にも限界があります。
この玉ねぎだって、スーパーやコンビニに並んでいるものに比べて新鮮ではあるけど、普通の玉ねぎです。(→すみません。でも農家の人も言っていたのでご容赦を。)
でも、農家の人は、何の変哲もない玉ねぎに、収穫体験というオプションを掛け合わせて販売してそれが大盛況になっています。
なぜでしょう?
それは、玉ねぎ自体に、参加者それぞれの収穫体験というプロセスが加わり、スーパーやコンビニでは絶対手に入らない、唯一玉ねぎになっているということです。
だから、少々割高でも「玉ねぎ+α」の価値を見出して、みんな購入するだなあと。
そして、購入者側では、単に食事のの材料だけでなく、自分で収穫した体験話や思い出も持ち帰ることができる、その価値に対して。お金を支払っている。
プロセスエコノミーとは、成果物や最終的なアウトプットそのものだけではなく「プロセス」、つまり何かしらを製作・実行する際の過程自体をビジネスにするということです。
まさに、農家の方は、玉ねぎを売っているだけではなく、そのプロセスも込みで販売していたようです。
「イベントが中止になったのに、なぜ大盛況?」→信用経済の大切さ
ただ、すぐに次の疑問が生まれました。
通常はイベントが大盛況なのは分かるが、今回はそのイベントがなくなっているのに、なぜ大盛況なのか。
今回は、収穫体験が中止になっていますので、結局+α部分がありません。
それなのに受付には長蛇の列!
そこで、厚かましくその理由を農家の方に聞いたところ、以下のような返答がありました。
「今年は、コロナの関係もあるので、中止にしようかとJAと話していました。そこに「コロナで農家の方も苦しいと思うので、収穫体験はなくてもいいから、せめて玉ねぎだけでも購入させてほしい」という意見が多数寄せられたらしいんです。」
そういえば、行列で並んでいる人は、ほとんどはリピーター。
「昨年の体験のときに、子供に優しく説明してくれて子供を喜ばせてくれた。」「玉ねぎを使った珍しい料理を教えてくれて両親が喜んでいた」など農家の人に対する感謝の気持ちが参加の理由。
我が家も昨年の収穫体験では、玉ねぎを1個おまけしてくれて、娘に来年も「また会おうな!なんだったらうちの嫁に来るか?」なんて冗談を言ってくれ可愛がってくれました。
それが、長女の記憶に残り、今回は、長女のたっての希望で申し込みをしました(→娘は5歳です・・・嫁には早いw)。
農家の人は、玉ねぎを売りつつ、お金だけではなくて、購入者からの信頼というか信用を受けていたようです。
そして、このコロナの状況で苦しい時には、逆にその信用が功を奏して(伸びシロならぬ応援シロともいうのでしょうか)、玉ねぎを販売していたということになります。
商品やサービスだけでは区別化をする時代が過ぎ、「何を買うか」よりも「誰から買うか」ということが重要視される信用経済の時代に入っていくと言われています。
その中では、いかに顧客からの信用を普段から積み上げているか、信用で区別化するかということが大切だということで、まさにこれからは信用経済になるのではないかと言われています。
つまりお客さんの方からしても「あの人のためにお金を使いたい。」「同じ玉ねぎを買うなら、あの人からにしたい」という思い、「信用の玉ねぎ」を購入したいと思ったのが、大盛況の原因のようです。
そして帰宅・・・やられた!
勉強なったなあと思って家に帰ってきましたが、まだ終わっていませんでした。
1袋10個のものを2袋購入したのですが、家に帰って確認すると、なんと!1袋ずつに13個ずつ入っていました。(→画像では分かりにくいですが、この下からまだまだ玉ねぎが!)
代金は、2袋20個分を支払済みでしたので、「個数が多すぎるのではないか?」と担当者に連絡しました。
すると、笑いながら「ははは、農家の方から「今はお互いコロナの関係でしんどいけど頑張りましょう!という思いを込めて3個増量している」と聞いています」と。
涙目になりながら「農家の人め、また信用を貯めやがった」と思い、来年も必ず参加するぞと思いました。
こうやって信用を貯めていくんですね。
まとめ
まさか、玉ねぎの購入ということからプロセスエコノミーと信用経済の重要性に気づかされるとは思いませんでした。
これからの時代にどちらも必要なことですし、差別化をするためには、ぜひとも押さえておきたいキーワードかなと思いました。
そんなことを考えながら今夜は、オニオンサラダを美味しくいただきます!!
今回は、以上で~す。最後までお読みいただきありがとうございました。
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